2012年9月6日木曜日

西院 高山寺(こうざんじ)

通称:賽の河原(さいのかわら)とも呼ばれている高山寺(こうざんじ)は、右京区四条西大路の北東角にある。
山門の右手に門柱、寺名の上に「西院(さい)之河原旧跡」と記している正面の本堂西大路四条交差点付近は西院と呼ばれ、平安時代初期にこの一帯は淳和天皇の離宮「淳和院」が営まれた地であった。御所の西方にあることから「西院(さいいん)」と称され「西院(さいん)」とも呼ばれるようになった。
目に付く、人間大もある河原地蔵尊昭和初期に地下鉄の工事をする際、佐比川(さいがわ)を浚渫(しゅんせつ)した時に発掘した地蔵山門の右手に門柱があり、寺名の上に「西院(さい)之河原旧跡」、左手にも石柱があり、それには「淳和院跡」とある。 山門をくぐると目に付くのが、人間大もある河原地蔵尊を中心に大小の地蔵がある。これらの地蔵は昭和初期に地下鉄の工事をする際、佐比川(さいがわ)を浚渫(しゅんせつ)した時に発掘した地蔵で、この地域がかつて賽の河原であったことを現している。
水子地蔵尊白いサルスベリの花が咲いていた正面には本堂があり、本尊の地蔵菩薩は子安地蔵と呼ばれ、日野富子が祈願して足利義尚を生んだことから安産の信仰が篤く、この付近は平安時代、佐比川と言う小川が流れ、庶民や子供の葬送地であったと伝わる。
なでぼとけ地名の西院が「賽(さい)の河原」の「賽」に通じるため、幼子が三途の川を渡る河原のことで、 地蔵菩薩尊が賽の河原を見守る寺院といわれる 高雄の高山寺(世界遺産)は紅葉で有名だが、賽の河原で知られている西院の高山寺、境内はビル群が立ち並び交通量の多い市街地にある。 高山寺を出て四条を西に約100m歩くと、春日(佐井)通りがある。春日神社があり、淳和天皇が皇位を退位して淳和院に移った際、奈良の春日大社に分霊を勧進して出来た社で、秋季例大祭りがあり多くの参拝者で賑わう。
高山寺はバス停前、ビル群が立ち並び交通量の多い市街地にある
<右京区西院:高山寺(こうさんじ)>   通称名称:賽の河原(さいのかわら)
住    所:右京区西院高山寺町18番地 電話:075-311-1848
境内自由:拝観不可 *境内は開放   *車椅子による見学自由
拝観時間:7:00~17:00
交通案内:阪急電車 西院駅下車徒歩すぐ
             市バス 西大路四条下車すぐ
駐 車 場 :なし

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