2010年1月14日木曜日

祇園 花街・初寄り

花街祇園甲部”初寄り”
初寄り京都、祇園甲部の花街では、1月13日京舞の五世・井上八千代師宅に稽古始の挨拶に集った。これを“初寄り”と呼んでいる。 事始めから一ヶ月一層の精進を誓いあう
年末13日の“事始め”で一年のしめくくりをして、正月準備を始めた芸妓・舞妓たちは、正月の“始業式”を終えて一ヶ月後のこの日、再び井上八千代師宅に顔を揃え、一層の精進を誓いあった。お屠蘇と雑煮で正月を祝い、師匠から励ましの言葉を受け、新たな気持ちで一年が始まった。
井上邸前はアマチュアカメラマン約100名ほど舞妓や芸妓が来るのを待っていたタクシーで来る舞妓もいた
京舞井上流は二世紀の歴史を持つ京舞の井上さんは1956年、京都市生まれで父は人間国宝の観世流能楽師片山九郎右衛門、祖母で人間国宝だった京舞井上流四世井上八千代(平成16年3月19日98歳没)に師事し、平成12年に京舞井上流五世家元を襲名した。舞妓さんはだらりの帯
日本髪と華やかな着物井上流は、寛政年間(1789~1801)に近衛家の舞指南役を勤めた井上サト(初世井上八千代)が宮廷文化を基盤に創始したという。
以来二世紀の歴史を持ち、祇園甲部の正式唯一の流派で、京都固有の特色を持つ井上流を特に『京舞』と呼ぶ。何気ないしぐさも
白川通りで井上さんは、日本舞踊はあくまで着物を着てほしいという、舞の起源は「水平の動き」で、一人の人の心を伝えることから始まったという。一方、踊りは「垂直の動き」で、集団で始まったという。
基本姿勢は、腰を落とすとともに、すり足、体の芯を残したまま回る動きだという!辰巳大明神を通り巽橋へ
白川から近道を通って今は、舞も踊りも重なり合う部分が多く、舞の中にも踊りに近い部分があるという。
また、京都の年中行事となっている「都をどり」を支えているのも京舞井上流。 帰路、繩手通りで舞妓さんにあい、写真撮らせていただいた!
明神さんの前でこの日は、芸舞妓が着物の姿も華やかに身を包み、髪飾りも艶やかに師匠へ新年の挨拶に訪れた。厳冬の最中、祇園花街の”初寄り”カラフルな着物衣装姿が見られ、京の春を感じさせる思いがした。
★なお片山家能楽・京舞保存財団は、観世流能楽と井上流京舞とを、保存、普及、育成する財団

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