2009年6月21日日曜日

鞍馬寺 竹伐り会式

参拝記念として「牛若号」と言う名のケーブルが通行
鞍馬寺仁王門
京都の初夏の風物詩、左京区の「鞍馬山竹伐り会式」に行った。
本堂に上ると竹伐り会式は儀式とあって準備がきれいに整いつつあった!
鞍馬寺には何年振りだろう?車では何回も鞍馬には来ているが、京都バスで来たのも初めてだった!出町柳駅から40分を要した。住職の法要がおこなわれた「竹ならし」とよばれる試し伐りが行われる
竹伐り会式の起源は、宇多天皇の寛平年間(889~897)にさかのぼる。
毎年六月二十日に行われ、蓮華会とも云われる。
平安初期、峯延(ぶえん)上人が鞍馬寺で修行中、現れた大蛇を退治した故事にちなんで、大蛇になぞらえた青竹を切り落とし災いを払う行事で「京都市登録無形民俗文化財」になっている。
青竹を山刀で勢いよく豪快に僧兵姿の鞍馬法師が真剣な面持ちで
稚児の「竹ならしあげ候え」の声で、「竹ならし」とよばれる試し伐りが行われる。
導師の檜扇(ひせん)を合図に近江・丹波の両座に分かれた僧兵姿の鞍馬法師が、2人ずつ4組に分かれる。かけ声とともに大蛇に見立てた長さ約5m、太さ10cmもある青竹を山刀で勢いよく豪快に伐り落とした。演目は毎年異なると言う舞楽 「南天招福の舞 還城楽」が奉納
引き続き舞楽 「南天招福の舞 還城楽」が奉納され、腰に南天の葉をつけるのがしきたりで、南天は「難転」、災難を吉事に転ずる意味と大蛇退治の毒を消す意味を持っている。また舞楽の演目は毎年異なると言う。素早く切って先に本坊に駆け込んだ方が面構えも凛々しく
「近江座」と「丹波座」に分かれて伐るその早さを競うようになったのは江戸時代中期以降のことで、勝敗によりその年の両地方の農作物の吉凶を占ったという。素早く切って先に本坊に駆け込んだ方の地方が豊作になるとされている。 稚児たち
お面を外した彼女は美人午後2時より大勢(700人)の参拝者が見守るなか、ほら貝の音が響くなか僧兵に扮した男たちの登場で始まる。武者草鞋(むしゃわらじ)に五条袈裟(ごじょうけさ)を弁慶かぶりにした勇ましい大惣法師仲間、誠に勇ましい昔の鞍馬寺の僧兵そのままの姿である。
青竹を大蛇に見たてて、五段に切り分ける。雄蛇を表し、他に根の付いた雌蛇を表す細い竹も用意されるが、儀式の後、植え戻されるという。今年は丹波座がいち早く竹を伐り、参拝者の歓声を浴びながら本坊に向かって走り抜けて行った。大人たちも大勢舞台に上る
あっ言う間に魔除けの竹は無くなった!儀式後、地元の鞍馬小学校の小学生らが一斉に舞台に駆け上がり、「魔除け」のご利益があるという竹の断片を拾い集めていた。初めて来た人たちが突然の出来事に何事かと呆然と見ていたが周りの人たちも駆け上がり、ものの1分ほどの間に竹の断片はすっかり無くなった。 本殿から山々を見る
左に丹波座右に近江座、参拝者は思い思いに今年は丹波座の方が早く、丹波地方(京都府)の豊作が約束されたが、千年前の昔も今も鞍馬寺は千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊の三身一体尊天(さんしんいったいそんてん)は不変だ!
なお本尊・尊天さまにお供えするお香水、閼伽井護法善神社(あかいごほうぜん)は本殿の東側に祀られて「竹伐り会式」の由来ともなっている。
鞍馬寺・奥の院へは明日もつづく・・・
その他の写真
竹伐り会式
ところ : 鞍馬寺(左京区鞍馬本町)
と き : 2009年6月20日(土)
愛山料 : 200円 ※障害者無料
交 通 : 叡山電車鞍馬線「鞍馬」駅下車徒歩2分

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