2011年2月10日木曜日

世継地蔵尊大祭 上徳寺

“京のよつぎさん”の通称で親しまれている浄土宗上徳寺は8日、恒例の世継地蔵尊大祭が執り行なわれ、全国から後継ぎや安産・子孫繁栄を祈願する参詣者が訪れ賑わいを見せた。
地蔵尊は焼け焦がれてまんだら模様になっている
上徳寺の山門
車の往来の激しい繁華街の中心部、山門には世継地蔵大菩薩と書かれた提灯がずらりと並んでいる。参道を斜めに歩くと地蔵堂の前に出る。
前列の方たちはお坊さんの投げた有難いかみを拾う!!後継ぎを授けてくれる御仏にお参りする上徳寺の地蔵尊は、特に子授けや安産に霊験があるとされ、古くから多くの崇敬を集めている。 絵馬とよだれ掛けがびっしりと吊るされていた
地蔵堂の裏にある水掛け地蔵寺伝によれば江戸初期のころ、一子を失い世継に恵まれることを一心に念じて参ったところ、地蔵尊の夢告を受け、尊像を造立した。やがて子を授かり家運長久したことから「世継地蔵尊」と呼ばれるようになったという。彼女は一心に祈念し回る「数とり竹」
世継地蔵尊で祈念する方たち地蔵堂の地蔵尊は江戸時代末期ごろ火難に遭い、顔や体が黒と白のまだら模様になっているという。 徳川家康の妻女、阿茶の局の墓所
絵馬の五角形は上下が逆で、ぶら下げるとよだれ掛けの形になるお堂前方見上げれば『ありがたや めぐみふかきを 千代かけて 家の世つぎを まもるみほとけ』のご詠歌の額が下がっている。世継を授けてくれるありがたい御仏であると讃えている。明治天皇の生母・中山の局も上徳寺に詣でて、世継ぎの男子を授かったことでも知られている。具だくさんの粕汁も無料奉仕
床机で多幸焼をご馳走になる子供がいない人に後継ぎを授け、今も子授けの祈願に来る人が後を絶たず、地蔵堂の周囲には「健康な赤ちゃんが授かりますように」「元気な子が生まれました」などと書かれた絵馬とよだれ掛けがびっしりと掛かっていた。
何気なく見ていたが、絵馬の五角形は上下が逆で、ぶら下げるとよだれ掛けの形になるからという!またお堂の廻りを左から吉数や歳の数の竹をもって一心に祈念しつつ回る「数とり竹」もある。方位弓
柴灯護摩点火式大祭は立春あと初めて迎える2月の功徳日、参詣すると一億却の限りない広大無辺の功徳が摂受できるとされ毎年、全国各地から参拝者が訪れる。
この日は、「一億劫日功徳日(いちおくこうじつくどくび)」に祈祷してもらうと一億日分お参りしたご利益があり縁起がよい!無病息災、護摩が炊かれる
ぐるっと囲み柴灯護摩供を手を合わせて拝む少子化の日本、欲しくてもなかなか子宝が授からない人が多い・・・安産と子授けの地蔵尊を祀る“京の世継ぎさん”古くから子授け・安産の寺として信仰され、その存在感は今後さらに増えていくと思えてならない?
また柴灯護摩供や酒粕汁・多幸焼も無料接待で行われた。
<世継地蔵 上徳寺>
場所:京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町556 電話:075-351-4360
拝観時間:9:00 - 17:00
拝観料金:無料
交通:京阪電車・清水五条駅下車徒歩約5分
市バス・河原町五条下車徒歩約2分

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