2010年7月12日月曜日

お迎提灯と神輿洗い(祇園祭)

祇園祭の縁起は古くは祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)と呼ばれていた。 四条大橋で神輿洗い祇園祭のお迎え提灯行列
869(貞観11)年、疫病が流行したとき、時の国の数にちなんで、神泉苑に六十六本の矛(ほこ)をたて、神輿を送って祇園の神に災難の除去を祈ったと伝えられている。保護者に付き添われる子どもたち
鎧姿の武者の男児7月10日は祇園祭の行事の一つで、各鉾町では鉾建が行われる。10日は鉾たてが始まるので祭が本格化する日になり一気に祭気分が盛り上がってくる。 色鮮やかな小町踊りの子たち
浴衣姿の可愛い子たち八坂神社の神輿三基が蔵から出て一基が四条通を練り歩く神輿洗いの日でもある。朝、鴨川の水を汲み上げ、この水で、夜神輿を清めるのが「神輿洗い」である。松明で行く道を清めるので四条通りに火の粉が散り、神社から四条大橋まで練り歩いた。その神輿を迎えるため、提灯行列が八坂神社~市役所へと歩く「お迎え提灯」の行列があった。今年は鉾町から岩戸山の囃子が鉦と太鼓で行列に加わったという
後方にさぎ踊りの行列つづくお迎え提灯(祇園萬燈會主催)の行列と奉納の踊りは、1952(昭和27)年から復活したものである。先頭に祇園ばやしの音色を響かせる鉾を曳くのは浴衣姿の小学生、次にいかにも重そうな鎧姿の武者の男児、白化粧に色鮮やかな二色の浴衣、頭に飾りをつけた小町踊りと続いた。馬上のお稚児さんもお披露目となる。まさに子供が主役の祭となる提灯行列である。午後7時半、松明の清めがあった
馬上の二人のお稚児さん小町踊りや鷺舞、祇園踊りなどに加え今年は鉾町から岩戸山の囃子が鉦と太鼓で行列に加わった。最近は市役所前広場から町内を回った後、午後7時半ごろ、「松明の清め」が西門をくぐり抜けた後、神社の石段下にお迎え提灯に参加した人たちが清められた神輿を迎える。そのあと、四条の祇園石段下から四条大橋の歩道で見物、「松明の清め」「お迎え提灯」「神輿洗い」と、贅沢な祭り見物が堪能できた。
祇園祭はいよいよ始まった。
つづく・・・

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