2010年7月19日月曜日

2010,祇園祭 山鉾巡行

函谷鉾は大きい 新町御池に長刀鉾が入って来た
つづき・・・17日、絶好の祭日和の好天に恵まれ「動く美術館」と言われる日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭はハイライトの山鉾巡行を迎えた。棒振り囃子は綾傘鉾
菊水鉾の胴掛はキリン京都の夏を彩る祗園祭〝山鉾巡行〟で最高潮の盛り上がりをみせた。華麗な懸装品に飾られた山鉾32基が、音頭取の「ヨーイ、ヨーイ 、エ~ンヤ~ラヤ~」の掛け声に合わせて綱方が綱を引くと、10トンもある鉾が軋みながら動き出す。 蟷螂山は愛嬌たっぷりで大喝采だ!
二つの大きな風流鉾が特徴コンチキチンの鉦(かね)や笛・太鼓の祇園囃子(はやし)を奏でながら、都大路を進み華やかな姿を楽しんだ。月鉾は重量・高さで鉾随一
稚児人形は鶏の天冠をいただくいつもは四条河原町の交差点で90度進行方向を変える「辻回し」を観覧していたが、今年は場所を変えて新町御池に移動、“辻まわし”を見る事としたのだが、どこのスポットも人出が多かった。結局、新町通りで鉾を待った。舞妓さんに縁起物のちまきが鉾から投げられる!
身重でありながら男装し海戦に勝利したという神功皇后鉾の正面に乗る稚児は、元々、生稚児(いきちご)とされていたが、稚児となった家庭の環境や諸費用・時間の負担が大きくなり、現在では長刀鉾の稚児だけになった。放下鉾の見送りはふくろう
街角で芸を見せながら仏法を説く「放下僧」を祀る1929(昭和4) 年から放下鉾はダミーの稚児人形が使ている。ただ、この人形、特技があるという!文楽人形のように手足が操れる仕組みで巡行時、3人の人形遣いによって、まるで生きているかのように優雅な舞が披露された。まさに「動く美術館」と言われる山鉾、一際異彩を放つものがある。なお、長刀鉾の稚児が舞う、「太平の舞」は、山鉾を先導する役目で、神域への結界を解き平和を願う意味を持ち、神の使いという。巡行最後尾を飾る曳山。見送り龍の目には宝石が光る!
四条傘鉾は赤幣と若松を乗せた傘がご神体で色艶やかな衣装で地元の小学生が踊る東西の御池通りから南北の新町通りに進むと、道幅が急に狭くなる。
長刀鉾や函谷(かんこ)鉾など屋根ギリギリで特に電柱・電線は屋根方の注意が必要、接触を避けるため、車方に指示を出す。新町姉小路の難所に差しかかり、ここは車方の腕の見せところだ!
若干、交差点でクランクするが難なく進行方向を調整し、鉾は新町通りを南へと進んだ。重さ10トン以上もある山鉾だが、進行方向の変更が間に合わない時は電柱・電線を押して接触を避ける。巡行コースで一番の難所と感じ、それだけに小さな通りに大きな山鉾、スリル満点迫力がある。
鉾の高さは住宅の家の2階と比べると分るように随分違う。また鉾には巡行の時は交代要員を入れて約40名が乗り込んでいるという。 家の屋根に上って観覧する人たち
北観音山は楊柳観音と韋駄天立像を祀る。見送りはチベット寺院に数百年眠っていた秘宝巡行が終わったら各鉾町内に帰着するとすぐに解体される。それは、神座に集めた疫神を四散させないためという。各山鉾は大切に守ってきた神体とともに、誇らしく通りを練って行った。
町衆が脈々と受け継いできた晴れやかな祭りの気分、観覧客は山鉾巡行に酔い痺れ魅了した

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