2010年5月11日火曜日

洛西の木 ヒトツバタゴ

ことしも一斉にヒトツバタコの白い花が咲き出した。円錐状の集散花序をつけて、多数の白花を開く大型の落葉高木で15m~20mになる
爽やかな初夏をむかえるころ洛西高島屋東通路の周辺には、真っ白い花が樹木一面を覆い、さながら雪が積もっているのではと、見違えるように感じだ!
例年なら、ゴールデンウィークのころ花は満開になるが、春の低温でヒトツバタコの花木も10日前後遅れている。「ヒトツバタゴ」は希少種のひとつであり、絶滅危惧に指定され、区民の木になっている
モクセイ科ヒトバタゴ属の一種で、別名「ナンジャモンジャノキ」という木の名前はヒトツバタゴ、モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種で、別名「ナンジャモンジャノキ」といって「西京区民、誇りの木」になっている。
同じモクセイ科の「トネリコ(別名タゴ)」に似ているが、ヒトツバタゴは単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名もある。
日本では対馬・愛知や岐阜県木曽川周辺に分布し、自生する珍しい木だという・・・しかし、これらの地域以外でも種が風や野鳥に運ばれ広く自生している。
大型の落葉高木で高さ15m~20m、葉は長楕円形で4cm~10cm程度となり、長い葉柄を持ち雌雄異株で対生する。さわやかな初夏の涼風を感じがある
小さな花は無数に集まって形成をしているよく花を観察すると円錐状の集散花序をつけて、多数の小さな真っ白い花を開き、そよ吹く風になびかせて咲いて可憐に見えた。花冠は長さ1.5~2cmで深く4裂し、裂片は細い、初夏の涼風を感じさせて、初々しさ清々しい気持ちになった。
秋には、直径1cm程度の楕円形の黒く熟くした果実をつけていた。
日本では「ヒトツバタゴ」は希少種のひとつであり、絶滅危惧に指定されている。
天然での分布域も狭く、長野・愛知県の木曽川流域、および岐阜・長崎県対馬市に自生しているが対馬には、約3000本のヒトツバタゴが自生しており、岐阜、愛知、長崎の三県の自生地は国の天然記念物として指定され保護されている。
また、中国では葉を茶の代用にするという。東京の明治神宮外苑では、名前のわからない珍木ということでナンジャモンジャノキとよばれていたという。真っ白い花が樹木一面を覆い、春の雪が積もっているのでは錯覚した!
洛西高島屋東通路から南をみる洛西の小畑川河川敷公園のさくらも葉桜となり、初夏をむかえるころ、西山の山々も陽射しが映え鮮やかな若緑になった。   
人気もない“ヒトツバタゴ”の「なんじゃもんじゃのしろい花」が、爽やかさをあたえてくれる。洛西高島屋東通路の周辺と駐車場にはヒトツバタコの並木があり、また西竹の里バス停付近にもある。
<ヒトツバタゴ>
場所:京都市西京区大原野東境谷町2丁目5番地8 
TEL:075-331-3715(お問合せ・ラクセーヌ事務局)
時間:10:00~19:30・年中無休
駐車場あり

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