2010年4月27日火曜日

松尾大社(神輿・川渡し御祭)

つづく・・・松尾大社は鎮座1300年を迎える京都最古の神社で、上賀茂神社・下鴨神社とともに王城鎮護の社である。約10万戸の氏子をもつ洛西の総氏神で、またお酒の神様としても有名で酒造業者から信仰を集めている。月読社も昔は神輿はあったが、洪水で流され唐櫃になった桂離宮の西方に着き、桂川を渡る船渡御
4月の第四日曜日に行われる「神幸祭(おいで)」では、大社を出た六基の神輿が桂離宮の西方に着き、桂川を渡る船渡御(ふなとぎょ)があり多くの人々で賑わった。
この川渡りは、千年の歴史を持つ松尾七社の(大宮社、月読社、櫟谷社、宗像社、三宮社、衣手社、四之社)神輿六基と「月読社の唐櫃(からびつ)」は、本殿の御分霊を受けて拝殿を三回周回(拝殿廻し)後、順次社頭を出発した。 船に乗せたり降ろしたりのバランスが難しそうである
桂離宮、桂川西岸の川岸から桂川に降りる本殿前で神輿を高々と持ち上げ、拝殿を周回する時には、白い法被を着た威勢の良い輿丁(よちょう)たちの「ホイット、ホイット」の大きな掛け声とともに、シャンシャンと鳴る神輿を上下に揺らす勇壮な姿がみられた。船渡御はゆったりと男衆は神輿を護る
神輿朱の御衣が水面に映えて壮麗松尾大社を出て、桂離宮東横の桂川西岸の川岸から桂川に降り、船渡御に向かう。船渡御は、一時中断されたが1983(昭和58)年に再開された。その昔、先人たちは桂川の中を神輿を担いで渡ったと言われている。
桂離宮西対岸から六基の神輿が順々に船で川渡しをする。
月読社も昔は神輿はあったが、洪水で流され唐櫃になったと言われている。キラキラ光る川面を進でくる神輿
手漕ぎの神輿を中に両脇には和船神輿は重量1~3トンで和船に乗せ、東対岸に一基つづ神輿と人を運んだ。
神輿を乗せた神船は手漕ぎ船で、輿丁の氏子たちはモーター付きの和船、桂川の川幅は約200m位、神船は船頭が櫓を漕ぎゆったりと優雅に、柔らかな陽射しのもと春風を受けキラキラ光る川面を進んでくる。晴天の船渡御
リーダーの掛け声でリーダーの掛け声で一斉に輿丁たちが、神輿を上に挙げ隙間を作ると船はスーと抜けていく、また対岸に戻り次の神輿を運ぶ。
白い法被を着た輿丁たちは、「ほいっと・ほいっと」と威勢よく、足は踊るように跳ねながら、掛け声で担いでいた。
船渡御は1~3トンもある神輿を船に乗せたり降ろしたりのバランスがなかなか難しそうである。ダイナミックなこの祭りは勇壮で神輿川渡しはハイライトだ!
松尾大社の祭り御輿を勇壮に担ぎ、船に乗せて対岸に運ぶという伝統的な行事に約3時間も要した。雨天でも決行しているが、今日は雲一つ無い快晴で、神輿川渡しをするのは、又とない!川渡しをした六基の神輿を揃え、一先ず一服!
桂大橋上下には大勢の観覧者が訪れていた1996(平成8)年には、神輿の川渡しが行われる御船、駕輿丁船(かよちょうふね)二隻が復活した。桂大橋上には観覧の人たちが大勢、橋下には縁日が立ち並び、運ばれて来た六基の御輿が誇らしげに飾り付けられていた。
1000年の伝統をもつ神幸祭、船渡御は水面の色に神輿の朱の御衣(おきぬ)が映えて壮麗だった。(完)

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