2009年12月2日水曜日

洛西 正法寺(しょうほうじ)

新聞掲載された珍しいヒマラヤザクラ
社家川に架かる極楽橋30日新聞紙上一面に掲載された “桜と紅葉”競う!を読み西京・正法寺に始めて行ってみた。洛西の正法寺は大原野神社の鳥居が立っている向かい側、赤い欄干「極楽橋」を渡っ所にある。ご縁とは不思議もので洛西の名刹・正法寺には今まで拝観する機会もなく、参詣は大原野神社だけだった!艶やかに色づいたモミジ薄ピンク色の花びらが満開!
正法寺の前の入り口、な・なんと!サクラが満開だという。
ころは11月末、モミジが真っ赤に染めている。
ご住職の奥様に話を聞いた・・・・。
一ヶ月ほど前からサクラが咲き出し、風雨にもめげず満開になったという。
桜の木は最初、二本植栽したが一つは枯れてしまった!という。 仏像とモミジ
サクラとモミジの見事なコントラストヒマラヤザクラという品種で5年ほど前に植えた。奥様は桜は成長が早いので来年はもっと咲くことでしょうと、植木に水をやりながら話しをした。
サクラの花は、晩秋の陽差しを受けてけな気に咲き誇っている!
庭園は春、梅の花が香るころ、枝垂れ桜が咲き乱れ、初夏、真っ赤燃えたツツジや優雅な牡丹が咲くという。晩秋は紅葉と一本のヒマラヤザクラが競そう。
西山の凍てつく冬は寒い・・・でも花々が癒してくれる。雑踏の都会を離れてこころの儘に往く日を楽しんだ!正法寺の本堂
正門正法寺は真言宗東寺派に属する寺で法寿山と号する。
寺伝によれば、天平勝宝6年(754)に鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟、智威大徳が隠棲した所で春日禅房と称し、創建の始まりといわれている。
その跡を伝教大師最澄が大原寺の名で寺とした。宝生殿から池をみる、4月ごろ池の水がエメラルドグリンに変る!
鳥獣の石庭 、宝生殿から彼方に東山連峰を望む借景式山水庭園。 応仁の乱の戦火で焼失したが、元和元年(1615)、大阪城落城の年、恵雲律師、徴円律師により正法寺として再興された。元禄年間(1680~1703)には、徳川綱吉の母、桂昌院の帰依を受けて、徳川家代々の祈願所となった。
西山のお大師さまとして古くから親しまれてきた。春日不動尊
大国さんは早く福を授けようと走っている姿をされている“走り大黒天”本尊の聖観世音菩薩は平安時代初期の弘法大師42歳の作と伝えられる。立像の聖観世音菩薩は厄除消除として古くから信仰されている。弘仁年間(810~824)には弘法大師が、三面千手観世音菩薩立像を彫刻されたと伝えられる。
三面千手観音菩薩は鎌倉時代の作で丈2m60余り、化仏を本面の左右に配した全国でも珍しい形で重文に指定されている。また薬師如来は開山・智威大徳が祀った。縁結びにご利益があるとさている愛染明王は室町時代の作という。
宝生殿には、私たちに一刻でも早く福を授けようと走っている姿をされている“走り大黒天” が奉られている。その横は中国伝来の屏風。 江戸時代初期といわれる両界曼荼羅(まんだら)、畳一畳大ほどの涅槃図などの仏画もある。花を愛でる、坂村真民の詩
襖絵:西山讃歌、大原野在住の日本画家が(1947~2000没)死の直前まで闘病しながら描き続け完成した。通称「石の寺」という法生殿は、石庭で鳥獣戯画を思わせる味わいがある。
広縁から眺めると、何となく鳥や動物の形に似ているため、通称「鳥獣の石庭」と呼ばれている。錦秋、大原野の西山
東山連峰を望む借景式山水庭園だが、晴れた日には彼方に伏見城も見え、洛西大原野の盆地で、ゆったりとした時間が過ごすことができ満足した。

<正法寺>
・京都市西京区大原野南春日町1102 ・TEL:075-331-0105
・拝観時間:8:30~17:00
・拝観料金:大人300円 障害者200円 ・無料駐車場あり
・交通:阪急京都線桂駅・市バス西口~臨西2番で「南春日町」下車徒歩15分
    阪急京都線:東向日駅/JR向日町駅から「南春日町」下車徒歩15分
・障害者可

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