2009年5月13日水曜日

大河内山荘

30年の歳月に渡り、映画出演料の大半をこの山荘に注ぎ込んだ「大乗閣」
平成14年大河内山荘は国指定文化財になった
渡月橋から嵯峨野方向へ進む、バス停は「野々宮」、西へ入り竹林の小路を歩いて行くと大河内山荘の正面にでる。
国指定文化財になっている大河内山荘は百人一首で著名な小倉山の南面に、時代劇の名優・大河内傳次郎(1898~1962)が生涯をかけて、こつこつと築き上げたものだ!
大河内傳次郎は、古都の霊峰に魅せられて消えることのない美を求めて、1931年(34歳)から64歳で逝去するまで30年の歳月に渡り、映画出演料の大半をこの庭の創造に注ぎ込んだ。単に別荘というだけではなく、生命を凝縮した創作であった!大河内傳次郎と言えば丹下左膳
庭園への入口となる中門大菩薩峠や丹下左膳などで大活躍した時代劇の大スターだった、大河内傳次郎は出演料の大半をかけて敷地2万坪という広大な山荘(別荘)を創りあげた。
中心は傳次郎が最も愛した「大乗閣」である。
大乗閣まえは山荘内で最も広い空間で、一休みできるように赤い毛氈を敷いた床机が何脚か置かれている。
季節や気候のよい日は、野鳥の声を聞きながら、静かに過ごしたくなる。
庭は回遊式借景庭園で、新緑のときや桜・楓・松など四季折々の風情が楽しめる。持仏堂
茶室(滴水庵)東山三十六峰には霊峰比叡山、大文字、徒然草ゆかりの双ヶ丘を眺めることができる。裏手に廻れば大悲閣、小倉山、保津峡が見下ろせ古都の風光が見られる。庭園は緑豊かに囲まれた大乗閣や、草庵風の茶室(滴水庵)、お堂の(持佛堂)展望台(月香亭)などが点在し、石段の小道で結ばれている。裏手からは大悲閣、保津峡がみえる
市内を一望できる展望台(月香亭)特に春の桜、秋の紅葉の時季には良く、多くの観光客が訪れ、緋毛氈の床机で抹茶を一服所望したい・・・
また嵐山、祇王寺、二尊院、常寂光寺、滝口寺など名所も近くにありゴールデンコースの中の一つだ! 資料館入口
大河内傳次郎記念館庭園の一角に「大河内傳次郎資料館」があり、活躍当時の写真などが見られる。
丹下左膳で一世を風靡した傳次郎の生涯と横顔を見ることができる。
時代劇の名優・大河内傳次郎、是非訪れてほしい名園だ!
大河内山荘は森林浴と野鳥の宝庫、鮮やかな青葉が染み入るような日であった!
その他の写真
庭園公開時間 茶席は床机席とテーブル席がある
■年中無休:午前9時~午後5時
■入山料金(抹茶、菓子付き)
■大人 1000円(団体900円)
■小学生 500円
■障害者 500円※車いす不可
※お問合せ(075)872-2233

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