2009年5月6日水曜日

蹴上浄水場のつつじ

つつじの開花とあわせて浄水場の施設も一般に公開されている
蹴上浄水場正門
つつじの名所として知られる京都東山の「蹴上浄水場」のつつじの一般公開に行った。蹴上浄水場は一般に公開されないが、毎年ゴールデンウイークの頃には、つつじの開花とあわせて浄水場の施設も一般に公開されている。11万平方メートルの水道の処理施設の斜面には、色とりどりのつつじが咲き美しかった。山々の緑が鮮やかだ!
美しく咲いたつつじ市水道局が管理する蹴上浄水場は、明治32(1912)年に竣工した京都市で最も古い浄水場。明治23(1880)年に竣工した琵琶湖疏水から取水した水は、日本最初の急速濾過式装置で濾過され、水道水として市民に供給された。当時の給水能力は一日68100㎡で、約40000人の市民に水道を供給した。急速ろ過池と着水井
第一高区配水地とつつじ昭和32(1962)年には給水能力向上のための工事が行われ、給水能力は約3倍の198000㎡になり、平成9(1997)年から、創業時からの老朽化した施設を更新する工事が行われ、第一沈殿池や第一濾過場が撤去、更新されている。
現在、創業当時の施設が残っているのは、第一高区配水池だけとなった。
通用門から入ると、円く剪定されたつつじの美しさに目を奪われた。
水道局ということもあり、お水や「うちわ」のサービスまであった! つつじと後方は黒谷金戒光明寺や真如堂がみえる
今年から”キリシマつつじ”があったサービスのボトル入りの「疎水物語」という冷たい水も頂戴した。
この飲料水は、災害用備蓄飲料水として、京都が誇る水道水を原料とし、工場でろ過・熱処理をしたものである。
「疎水物語」で乾いた喉を潤し、うちわで扇ぎながら軽い山登りをしながらつつじを観た・・・色とりどりのつつじの中に、二人で夜を明かした与謝野晶子の歌碑があった。明治34年文学同好会の帰り、当地粟田の宿「辻野」で晶子は鉄幹と落ち合い、二泊三日の時を過ごしたときに詠んだものだ!
”御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水” (与謝野晶子)珍しい”レンゲつつじ”
最高区配水池からの景色さらに上へ・・・長い石段を上り詰めると市街を一望できる処があった!
真紅のキリシマツツジが迎えてくれた!
ここ蹴上は京都の代表的なつつじの名所となった。粉末活性炭接触池とつつじ
急斜面一面のつつじ琵琶湖疎水がさらにここで磨きをかけられ、市民の生活の水となっている。
急斜面一面のつつじだが、ことしは5月1日~5月4日までの4日間の一般公開。蕾も少なく満開にもならず「ツツジの木」が老木になった?と市職員が仰言ていたのは本当なのか!
開放はもう終了したが、つつじの花を愛でる市民のこころは変らない・・・
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