薬用植物園は民間が行なっているもので年三回(初春・初夏・初秋)の特別公開しかなく、今回は「秋の特別見学会(事前予約制)」として公開された。
12,3人が一つのグループとなり係員からそれぞれの説明を聞いた。スイカズラ科のハッカセンカ(八仙花)の花が咲いていた。
広い園内は漢方処方園からスタート、中高年の疲労や下半身の冷え・腰痛、排尿異常などには「八味地黄丸」、筋肉の痙攣を抑える「芍薬甘草湯」が効果的と係員は話していた。温室に入る前、中国南部、インドシナ半島の標高2000~2500mの山の斜面に分布する「地湧金蓮花」花は止血剤に用い開花期間は300日持つという。この頃よく見られるエンゼルトランペットの花は毒が有ると説明した。
温室に入るとショクダイコンニャクやトンキンニッケイがある。京都は「八ツ橋」が有名でニッケイ(ニッキ)の樹皮は生薬、発汗・発散・健胃作用があるが、八ツ橋は今、輸入物で日本には木が余り無い。
夜に甘い香りを放つチャボイランイランノキや香木、沈香(伽羅)、コショウ、それにタバスコもあった。
次回は初春、ツバキ園やカタクリの花など機会があったらぜひ誘ってもらいたい、小磯良平画伯のオリジナル絵葉書と月桂樹の葉を頂き係員にお礼を述べて曼殊院に向かった。
<京都薬用植物園>
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町11 電話:075-781-6111
見学:事前=予約必要(春・夏・秋3回)
交通:地下鉄烏丸線松ヶ崎駅 市バス北8番一乗寺清水町下車徒歩15分
叡山電車 修学院駅下車徒歩15分
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