2012年11月2日金曜日

亥子祭 護王神社(ごおうじんじゃ)

上京区にある護王神社は、別名“いのしし”神社とも呼ばれ「足腰の守護神」として親しまれている。祭神に和気清麻呂(わけのきよまろ)と姉の和気広虫(わけのひろむし)を祀っている。11月1日、平安時代の宮中の年中行事であった“亥子餅”の儀式を再現した神事「亥子祭」が営まれた。
ご祭神、和気清麻呂(わけのきよまろ)と姉の和気広虫(わけのひろむし)を祀っている右から一ノ女房と続いている亥子祭(いのこまつり)は、平安時代、旧暦10月(亥の月)亥の日に行われていた宮中の御玄猪(おげんちょ)の儀式を再現した神事で、聖上(宮司)がついた餅を食べることによって、無病息災と子孫繁栄を祈る行事で午後5時より始まった。
拝殿に平安装束に身を纏った五人の奉仕女房たちこの方は同社の巫女さん平安朝の古儀を再現した優雅な祭で、雅楽が流れるなか平安装束に身を纏った聖上(宮司)以下祭員と五人の奉仕女房が拝殿の上で亥の子餅をつく儀式を執り行なった。
豊中市在住の二ノ女房亥子祭の神事は三つに分かれ、本殿ノ儀、次に御春ノ儀で拝殿の座に五人の奉仕女房は着いた。
式司の前に臼杵等々の御春式を整えて、式司は臼に粉餅を入れ女房が水をそそぎ、杵で餅をつき式員は古歌「神奈月」を唱える。
式司以下、式員が袖で口を隠して「いのちつくつかさ」と唱え、女房が袖で口を隠して「いのちつくさいわい」と唱える。
女房が袖で口を隠して「いのちつくさいわい」と唱えるつき上がった亥子餅を、神前に奉り御所献上の餅を唐櫃におさめたつき上がった亥子餅を、神前に奉り御所献上の餅を唐櫃におさめた。 提灯行列を伴い、出来上がった餅を御所に献上する為、蛤御門をめざして向かった。
亥子餅献上ノ儀の行列は同社から蛤御門・御所清所門亥子餅献上ノ儀の行列は同社から蛤御門・御所清所門に入り、餅を朝貢列(貢物を捧げること)によって京都御苑に献上した。 その後、同社では饗宴ノ儀があり、境内で餅つきが行われ、皆で「亥子囃」を歌いながら楽しく亥子餅がつかれた。搗き立ての亥子餅は参拝者や観光客にも振舞われた。 また、ご神酒も振舞われ、搗き立ての亥子餅は美味くいただいた。
皆さん、お疲れさんでした誰でもつける、同社の亥子餅搗きちなみに亥子餅を食べると、万病を除き長寿を保つと言われている。 亥子祭は平安朝古儀豊かな装束に身を纏い厳かで優雅な神事に訪れた人々は見入っていた。 洛西・高雄の神護寺(和気清麻呂の氏寺)にあった護王神社は1874(明治7) 年に遷座し1886(明治19)年、現在地に造営された。
<亥子祭>
場 所:護王神社
日 時:11月1日午後5:00~
住 所:京都市上京区烏丸通下長者町下る桜鶴円町
電 話:075-441-5458
拝 観:境内自由
交 通:地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、北へ徒歩約5分    
           市バス「烏丸下長者町」下車すぐ
障害者:可

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