2012年11月12日月曜日

嵯峨菊花展 大覚寺

右京区大覚寺で恒例の嵯峨菊花展が見ごろを迎えているので12日出かけた。大輪の菊花展は見慣れているが、珍しい嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していたという。嵯峨菊は姿かたちが繊細で弱々しく華奢、嵯峨野独特の野菊を品種改良したもので約600鉢が展示されている。毎年11月1日~11月30日までの一と月間、寺境内に開催されている。
大覚寺で恒例の嵯峨菊花展嵯峨菊は古代菊で江戸時代に品種改良が進んだ菊の一種で、日本三大名菊嵯峨菊は古代菊で江戸時代に品種改良が進んだ菊の一種で、日本三大名菊の一つに挙げられるという。
「右近橘」という黄色桃色は「藤娘」大覚寺で栽培されている “門外不出”細い花弁の気品のある嵯峨菊は、全くハデさのない菊だが、けな気に無心に咲き人の心を癒してくれる。
御影堂から眺める嵯峨菊、後方は御霊殿朱色は「小倉錦」という嵯峨天皇の時代、離宮だったころ嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していた野菊を長い年月かけて王朝風に「天、地、人」に仕立てたものである。
紅葉が美しい・・・大沢の池に映える黄色の「右近橘」嵯峨菊の仕立て方にはルールがあり一鉢に3本仕立て、観賞するのによい高さ2mに育てるという。花は先端に三輪、中程に五輪、下に七輪と「七、五、三」の3段に咲かせる。
花の最終形は少し花弁をすぼめた茶筅の姿で気品があった唐門の前の嵯峨菊花弁は平弁で54弁、長さは約10cmが理想とされ、菊色は「嵯峨の雪」という白と「右近橘」という黄色、朱色は「小倉錦」、桃色は「藤娘」と4色あった。 咲き初めは花弁を横向きに、最後は茶筅(ちゃせん)を逆さにしたように上を向くことなど、面白い性質もあると知った。
正寝殿から見た勅封心経殿花の最終形は少し花弁をすぼめた茶筅の姿で気品を感じた。葉も下部が黄色で中程が緑で上の方は淡緑色に配して春夏秋冬を表現しているというが、理屈はともかく見事な仕立てで洗練していた。
紅葉と湖底池すらりと伸びた何百鉢もの風情ある嵯峨菊花展をゆっくり観賞しながら元嵯峨天皇の離宮だった大覚寺、王朝風の典雅な雰囲気の回廊を散策、嵯峨菊の気品を感じられた好い日であった。なお、11月9日~12月9日の間、特別公開として心経宝塔では四国八十八ヶ所霊場のお砂踏みを奉修している。後日ブログに更新する。
<嵯峨菊展 大覚寺>
住   所:京都市右京区嵯峨大沢町4(大覚寺境内)
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:大人500円 / 小中高生300円 ・障害者手帳提示無料
           (大覚寺・祇王寺共通券)600円
交   通:市バス28,91,92系統終点「大覚寺」        
            京都バス61,71,80,81系統終点「大覚寺」下車すぐ前
            JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩約15分
駐車料金:乗用車500円
お問合せ:075-871-0071(代表)

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