2012年11月13日火曜日

南禅寺塔頭 天授庵 (てんじゅあん)

13日、南禅寺の塔頭・天授庵に行き塀から溢れだした紅葉を眺めながら門を入った。有名な南禅寺三門の右側にある天授庵はモミジ真っ盛りの庭園で燃える様な錦秋の紅葉だった。
塀から溢れだした紅葉を眺めながら天授庵に入った天授庵は、1339年(暦応2)に虎関師錬が南禅寺を開山した無関普門の塔所(墓所)として建立された。
東庭は白砂の庭を苔に縁取られた菱形の畳石が横切る枯山水庭園本堂、正門、旧書院を始め諸堂は細川幽斎により復興した応仁の乱で衰退したが1602年 (慶長7) に細川幽斎の寄進によって再興された。現存の本堂、正門、旧書院を始め諸堂は細川幽斎により復興し今日に至った。
紅葉が美しく、絶句の一言で言いようが無い・・・内部の障壁画は長谷川等伯筆(重要文化財)で「本堂襖絵」は非公開であるが、紅葉の時期に一度は訪れてみたいお寺の一つである。
南禅寺の三門庭園は方丈前庭(東庭)と書院南庭とに分けられる。東庭は白砂の庭を苔に縁取られた菱形の畳石が横切る枯山水庭園で、本堂に至る幾何学的な石畳を軸として配する数個の石と白砂を以ってし、これに緑苔を添えたものである。
南庭の池を通る渡り道本堂前庭の真っ赤な紅葉、一瞬見惚れて言葉にならないほど美しい光景だった。
書院の池の周りの紅葉東庭の切石を組み合わせた直線的な構成は小堀遠州の発案で正門より二条の石畳の中で正門より本堂に至るものは恐らく暦応4年当庵創建初のものと思われる。石畳を進むと白砂と緑苔に紅葉の葉が彩りを添える。
書院南庭は杉や楓が鬱蒼と茂る池泉回遊式庭園で明治時代に改修されている。
天授庵はモミジ真っ盛り、塀から溢れた紅葉南北朝時代の面影を残しているといえば特に中央に出島があり東西大小の二池が区切る処、南北朝の古庭らしい高雅な美しさをもった佇まいである。
方丈と東庭の風景書院からみた紅葉紅葉も美しい昼間の庭園の参観も好いが、淡い照明に照らされた夜間拝観のライトアップはとても印象的、幻想的な美しさに感動する。※天授庵は15日からライトアップされている。
<南禅寺塔頭 天授庵>
住所:京都市左京区南禅寺福地町86-8 電話:075-771-0744
料金:大人(大学生)400円・障害者無料
時間:9:00~16:30・冬期(11月15日~)
駐車場:有り(南禅寺駐車場利用)
交通:地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩10分  
      市バス「永観堂前」下車、徒歩10分

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