金蔵寺は当初、法相宗と三輪宗の寺であったが衰微した。
その後、天台宗に改まり、境内は堂塔、伽藍は四十九院を擁する大寺院となったが、応仁の乱へと続く度重なる戦乱の火災で焼失し、再建を幾度となく繰り返し荒廃した。
本堂の左奥に桂昌院廟所もあるが石段は荒れている。現存する伽藍は1705(宝永2)年、江戸時代徳川幕府五代将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」によって再建された
本堂右手には開祖隆豊禅師と歴代の僧師を祀る開山堂がある。
さらに川弁財天を祀った祠の背後に聖武天皇経塚碑がある。また右奥の急な石段を登ると愛宕大権現堂があった。
「防火勝軍地蔵愛宕大権現」は火防の守護仏として愛宕神社の本尊であったが、明治3年5月の神仏分離令によって、金蔵寺に遷座した。山内には当寺の伝承の遺跡が多く、隠れた紅葉の名所として知られ、山寺の素朴な風情が漂う開山堂や本堂は紅葉に埋もれるようにしてひっそりと佇んでいた。
<金蔵寺の紅葉>
住 所:京都市西京区大原野石作町1639 電話:075-331-0023
拝観時間:9:00~17:00
拝観料金:志納料・200円
交 通:JR東海道線「向日町」駅/阪急電車「東向日」駅から阪急バスで
終点「南春日町」下車徒歩約60分~70分
阪急電車「桂」駅東口前から京阪京都交通バスにて「大原野・長峰」
終点の「長峰」下車徒歩約50~60分
0 件のコメント:
コメントを投稿