2012年11月22日木曜日

洛西 金蔵寺(こんぞうじ)

22日、別名・西院天皇「淳和天皇(じゅんなてんのう)陵」や多くの歴史的遺産がある小塩山(642m)の中腹に、ひっそりと建つ金蔵寺(こんぞうじ)に、Hさんのご厚意によりブログ仲間三人で紅葉狩りと参拝を兼ねて行って来た。
歴史的遺産がある小塩山(642m)の中腹に、ひっそりと建つ金蔵寺仁王門の上の真紅な紅葉金蔵寺への道は、車の離合が困難で、登るにつれて曲がりくねった細い道であった。天台宗に属する金蔵寺は山号を「西岩倉山」という。
急な石段を登ると紅葉が美しい・・・奈良時代初期の718(養老2)年に元正天皇の勅によって隆豊(りゅうほう)禅師が創建された古刹である。
銀杏の木振り返れば紅葉の仁王門寺伝によれば、聖武天皇から「金蔵寺」の勅額を賜り経典を書写して埋めたといわれ、桓武天皇は平安京遷都に当たり王城鎮護のため経典を埋めたと伝えられる。 駐車場はあまり広くなく、既に参拝者が訪れていた。
客殿の(西岩倉山)護摩堂風格のある仁王門「入山志納料200円」の札が置かれているだけで誰もいない・・・紅葉が美しい急な石段を登ると右手が護摩堂、左手は鐘楼と庫裡、客殿(西岩倉山)となっている。
カエデと鐘楼
護摩堂前の燈籠と紅葉本堂は正面の石段をさらに登るが、鮮やかな友禅模様の真紅のモミジカエデが目に飛び込んでくる。本尊、十一面千手観音菩薩像・向日明神は開祖・隆豊禅師が楠の木に天狗の爪で彫ったと伝えられる。
本堂の本尊、十一面千手観音菩薩像・向日明神は開祖・隆豊禅師が楠の木に天狗の爪で彫ったと伝えられる金蔵寺は当初、法相宗と三輪宗の寺であったが衰微した。 その後、天台宗に改まり、境内は堂塔、伽藍は四十九院を擁する大寺院となったが、応仁の乱へと続く度重なる戦乱の火災で焼失し、再建を幾度となく繰り返し荒廃した。
開山堂の鬼瓦山寺の素朴な風情が漂う開山堂本堂の左奥に桂昌院廟所もあるが石段は荒れている。現存する伽藍は1705(宝永2)年、江戸時代徳川幕府五代将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」によって再建された 本堂右手には開祖隆豊禅師と歴代の僧師を祀る開山堂がある。
本堂の散紅葉開山堂の散紅葉が綺麗
さらに川弁財天を祀った祠の背後に聖武天皇経塚碑がある。また右奥の急な石段を登ると愛宕大権現堂があった。
「防火勝軍地蔵愛宕大権現」は火防の守護仏として愛宕神社の本尊であったが、明治3年5月の神仏分離令によって、金蔵寺に遷座した。山内には当寺の伝承の遺跡が多く、隠れた紅葉の名所として知られ、山寺の素朴な風情が漂う開山堂や本堂は紅葉に埋もれるようにしてひっそりと佇んでいた。
京都市内を一望できるスポットもある注意して転倒しないよう石段をおりた洛西に住んで居りながら一度も来る機会の無かった金蔵寺の紅葉は素晴らしかった。本堂より右奥に進んでいくと、京都市内を一望できるスポットもある。花の寺・勝持寺へつづく・・・
<金蔵寺の紅葉>
住   所:京都市西京区大原野石作町1639 電話:075-331-0023
拝観時間:9:00~17:00 
拝観料金:志納料・200円
交   通:JR東海道線「向日町」駅/阪急電車「東向日」駅から阪急バスで       
       終点「南春日町」下車徒歩約60分~70分
阪急電車「桂」駅東口前から京阪京都交通バスにて「大原野・長峰」     
       終点の「長峰」下車徒歩約50~60分

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