18日、中京区の二条城・緑の園で午前11:00と午後14:00の「放鷹術」の実演があった。
この鷹狩・放鷹術は、二条城を造営した徳川家康が鷹狩りを好んだことにちなみ、NPO法人日本放鷹協会(東京都)が秋と正月の年2回、京都二条城で行われている。
諏訪流の会長さんが、鷹狩・鷹匠の歴史や装束の説明を熱心に聴くも俄雨が降って来た。鷹たちも可愛そうだ!
放鷹術は日本古来の伝統文化で鷹を使った狩りのことで1500年余りの歴史を有する。
鷹は武の象徴として多くの武士たちに尊ばれ、特に徳川家康は鷹狩りを好んだ武将として広く知られ、鷹狩りが時代の“実力の象徴”とされていた。
鷹狩りは日本文化の風習とされているが、実は中央アジアが起源で世界各国に広まったとされ、現在ユネスコ世界文化遺産にもなっている。しかし日本は登録していないという!
明治維新により多くの鷹匠の流派が消滅したが、宮内省鷹師・鷹匠となって網懸による放鷹術を現代に伝える唯一の流派、1983(昭和58)年に諏訪流は設立し今に至っている。
信州・諏訪大社に由来する諏訪流は、織田信長家から江戸時代には徳川将軍家に伝わったとされている。
12名の鷹匠は可愛い「鷹ちゃん」を腕に抱いて「輪廻り」環境に慣れさせるために静かに始めた。鷹匠が互いに鷹を呼び合う「振替」という実演からで、タカはハリスホーク登場、背を向け、腕を水平に出しキャッチする。
鷹匠らは木箱をたたく音でタカを指示し、数十㍍離れた木まで往復する「渡り」などを披露した。
続いてメーンイベント、タカが空中の‘疑似餌’を捕獲する妙技があった!高く舞い上げた疑似餌に鋭い爪で獲物を捕まえ、迫力満点だった。
ただ残念なことは自分はコンテジカメラ撮影でおまけに障害者・左手シャッターなど、動きのある被写体は無理で難しいが読者の方々にはお詫びを申し上げる。
途中、一般観光客やお子さんたちの体験もあり、また鷹を抱いた鷹匠との記念撮影もあり雨も止み実演がアッ言う間に過ぎた。
各地から訪れた観光客らは、鷹匠(たかじょう)らが、巧みにタカを操る様を観て技に感心し頭上を飛ぶタカの迫力に歓声を上げていた。
この鷹狩・放鷹術は二条城・緑の園で開催しているが來春の「放鷹(ほうよう)術」は、2013年1月12日(土)とお聞きしたがぜひ来て観たいとおもった。
<鷹狩「放鷹術」 二条城>
日 時:2012年11月18日(日) ①午前11時~②午後2時~ ※少雨決行
場 所:緑の園
電 話:075-841-0096
入城料:大人600円中高生350円小学生200円
※京都市内・小中学生は当日入城無料
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