2014年1月10日金曜日

寶恵駕籠社参 京都 恵美須神社

東山区四条大和大路の京都ゑびす神社では毎年正月の8~12日に初ゑびすが開かれたが、八日初日は雨降りで躊躇した。

9日二日は寒晴れの好い天候に恵まれ、恒例の東映太秦映画村の女優さん2名を乗せた「寶恵駕籠社参」があった。
十日ゑびす大祭は、商売繁盛、家内安全を願う、この期間だけ授与される“吉兆の福笹”があり、福にあやかろうとする参拝者は縁起物の吉兆の福笹を求めて賑わった。
午前10:00を回ったころ、寶恵駕籠の掛け声とともに境内は「福の神」ゑびす神の社参で俄かに華やかになった。

祭礼の寶恵駕籠社参は、男髷(おとこまげ)に腹掛け・袴、脚絆つけ、わらじを履いた男装をした女性(手古舞)を先頭に、芸妓役に扮する東映太秦映画村の女優・小畠徳子さんと中村彩実さんが駕籠から降りて社殿に玉串を捧げ参拝した。
松の内の挨拶が飛び交う新年早々、一年の家運隆盛と商売繁盛を願って健康で幸せに暮らせるように祈ってゑびす神社に参詣する。

ゑびす神と言えば多くの方々は「商売繁盛で笹もって来い!」をイメージするが、信仰の象徴とも言える「笹」は、約400年前に遡り、京都ゑびす神社独自で始まり「御札」の形態が全国に広まったという。
縁起物の笹は、「節目正しく真直に伸び」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、ゑびす様が手にする釣竿にピントを得て笹を象徴としたのが始まりという。
巫女さんより吉兆笹を授かり芸妓たちと手古舞役は巫女さんからお祓いを受け社参を終え、ゑびす神社より芸妓たちと手古舞(男装の先導役)は神酒をいただいた。
1月10日は福の神の「えべっさん」が生まれた日で、恵美須神社では9日~11日深夜にかけて夜通し開門し大勢の参拝者が詰め掛け、西宮と今宮神社と並んで日本三大ゑびすと呼ばれ親しまれている。

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