2014年1月21日火曜日

伏見・城南宮 湯立神楽(ゆたてかぐら)

20日、伏見区城南宮で恒例の「湯立神楽」が午後2時から執り行なわれた。 湯立神楽は、巫女が笹で煮えたぎる大釜の湯を振り散らすことによって邪気を祓い招福無病息災・願望成就を祈願し、一年の無事に過せるよう神事が営まれた。

湯立神楽は、日本伝統的な神楽(かぐら)の形式のひとつで、神社によってかなり違いがあるがいまも各地方で営まれている。
お祓い神楽「鈴の舞」。
拝殿で四人の巫女さんにより「扇の舞」が舞れた。もくもくと湯煙を立てる大釜の湯を、笹の葉で勢いよく散らして邪気を払っていた。
米・酒・塩を入れ、豪快に笹でかき混ぜながら勢いよく湯をふりまく神事である。
城南宮の湯立神楽は大釜に湯を沸かし、米・酒・塩を入れ、豪快に笹でかき混ぜながら勢いよく湯をふりまく神事で、湯がかかると無病息災・願望成就のご利益があると言われている。
神事の儀式は、三部構成になっており、最初は神主が本殿に礼拝し、参拝者も何度も深々と礼拝した。拝殿には4人の巫女や雅楽よる舞の奉納「祓神楽」が行われた。
巫女が御幣を手にして舞った。その後、襷掛けの巫女が、儀式に則って「湯立神楽」を執り行った。 「杓取(ししゃく)の儀」といって、柄杓で天の水を掬って大釜の湯に注ぎいれる所作をし、塩を撒いて釜を清め、沸き立つ湯に選米と神酒を入れる。次いで笛・太鼓の雅楽にあわせて神憑り(神霊が人に乗り移ること)のように巫女が御幣を手にして舞った。
巫女が両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。いよいよクライマックス、巫女が両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。
参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びていた。
参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びて新年の無事を願っていた。
神職2名の方が巫女に渡した。また湯にかからなかった参拝者は、大釜の湯煙を足腰や、肩、頭などに撫で付けたりしていた。
参列は自由で、特に関西地方の民間の神楽で湯による禊祓(みそぎはらえ)の儀式で、この湯滴を浴びると悪病退散、願望成就、無病息災で過ごすことができると古くから伝わる湯立神楽の伝統行事という。
福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵まれる。
この福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵まれ、「方災難除守」・「招福・無病息災」と記した短冊を結んで参拝客「福笹(有料)」に授与された。
神事に使われる大釜は、「文政六癸未二月」(1823)を持つもので、直径70cmもある。
隣に居った高槻市から来た方も福笹を持っていた!伏見・城南宮の湯立神楽は1979(昭和54)年に再開したもので、大阪吹田市や高槻市からなども見えられていた。(1/20撮影)
<城南宮・湯立神楽>
場所:城南宮 本殿前 電話:075-623-0846
時間:午後2:00~
料金:拝観・無料
交通:地下鉄・近鉄「竹田」駅下車、徒歩約15分     
    市バス「城南宮東口」下車
駐車場:無料

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