2010年11月21日日曜日

史跡・御土居の紅葉 北野天満宮

つづく・・・通称・天神さん(てんじんさん)と親しまれている北野天満宮は、菅原道真を祀った神社で学問の神さまとして知られている。本殿の左に御土居の入口ある御土居の紅葉
天満宮の境内西側には、1591(天正19)年、豊臣秀吉が洛中洛外の境界、また水防のために築いた土塁「御土居(おどい)」の一部が残り史跡に指定されている。あまり綺麗で言葉に表せない
御土居にある鶯橋御土居は、秀吉が長い戦乱で荒れ果てた京の都市改造の一環として外敵の来襲に備える防塁と、鴨川の氾濫から市街を守る堤防として築いた。
そのほとんどが江戸時代に取り壊され、現存するのは天満宮の境内ほか数箇所となっており、1965(昭和40)年に都市計画の重要な遺構となっている。御土居の紅葉
三叉の紅葉史跡御土居には、現在でも自然林が残り、四季に応じ様々な美しさを感じることができる。 四百年を優に超える大木
三叉の紅葉の大木は樹齢400年紙屋川沿いの御土居一帯に自生しているものと新たに植林された、およそ250本のもみじがあり、樹齢400年を超えるといわれる「三叉の紅葉」をはじめ、楓科としては非常に珍しい大木が数本ある。三年前から公開中
見ごろは11月後半    このたびは 幣もとりあへず 手向山 
                      紅葉の錦 神のまにまに 
            小倉百人一種の道真の歌が総門(南門)に掲げられている。親友と二人連れ
手向山の楓樹平安時代、宇多上皇が奈良へ御幸されたときお伴され、若草山のほとりに鎮座する手向山八幡宮へ参拝されたという。急な参拝ゆえ幣帛を持ち合わされなかったが、境内の錦のように色づく紅葉にしばし心を奪われるほどの感銘をお受けになり、その紅葉を御神前に手向けたい、というお気持ちで詠まれたという。
秋の紅葉は道真がこよなく愛でられた梅と同様に、もみじの樹木が御土居一帯に神徳を偲ぶかのごとく鮮やかに彩られる。
また、御土居にはかつて紙漉き場であった紙屋川が流れており、赤や黄に見事に染まった木々が水面に映え、錦秋の世界へ誘う。お茶と菓子、炭が暖をとる
御土居からみた天満宮この御土居の公開に合わせて、ライトアップが行われるほか、もみじ苑内などでさまざまな催しが行われる。三年前からもみじ苑として公開しているという。
(完)
<史跡・御土居のもみじ苑>
住所:京都市上京区馬喰町 電話:075-461-0005
日時:2010/11/23(火・祝)、25(木)、27(土)~28(日)、12/4(土)~12/5(日)
   ※ライトアップ時間…日没~20:00
料金:境内無料 
   ※もみじ苑入苑拝観料…大人600円 障害者300円(茶菓つき) 
交通:市バス ※いずれも「北野天満宮前」下車すぐ
駐車場:あり

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