2010年11月13日土曜日

高雄山 神護寺(じんごじ)


11日快晴の一日、市内では最も早く紅葉が楽しめる右京区、高雄(たかお)槙尾(まきのお)栂尾(とがのお)三山に紅葉狩に行った。神護寺楼門朝、陽が射すまえの紅葉
古くから紅葉狩りで有名な高雄山・神護寺(じんごじ)は、高野山真言宗遺跡(ゆいせき)本山の寺院で、本尊は薬師如来で開基は和気清麻呂である。正門くぐると広い山中に堂宇が建つ
高雄の紅葉は一足早い!市街の北西、高雄は紅葉の名所として知られている。
924mの愛宕山の中腹に位置する高雄山・神護寺はかなり険しい山岳寺院で清滝川に架かる高雄橋から長い上り坂の自然石の石段参道が続いた。手摺りがあればよいのだが要注意して登らなければならない!光があたって眩しい
一際、趣があってよい!824(天長元)年に高尾山寺と、和気清磨呂が建立した河内の神願寺が合併して神護寺になった。清麻呂は奈良時代末期~平安時代初期の高級官僚で、歴代天皇の側近として平安京遷都などに力を発揮した。また、八幡大菩薩が鎮座する九州の宇佐八幡宮へ派遣や皇位継承にからみ流罪になったことでも知られている。三山は、初めての体験である!この石段の上れば金堂770(宝亀元)年、称徳天皇が死去、入れ代わるように清麻呂と広虫は許されて都に戻ってきた。和気氏の私寺である神願寺の建立を願い出たのはそれから10年後の780(宝亀11)年か後の782(延暦年間~)年と言われている。多宝塔
大師堂また、唐から帰朝した空海が14年間住持して大師堂は最澄も居ったという。現在の諸堂は大師堂(重要文化財)を除き、応仁の乱で焼失したために江戸時代以後に再建されたものである。タカオカエデ?
和気清麻呂の墓もある紅葉が美しい真言密教の古刹、参道から急な石段を上りつめた先に楼門が建つ。酷暑だったが順調な秋金堂の屋根をバックに金堂は境内奥へ進み、右手の石段を上った先に建つ、入母屋造、本瓦葺きの本格的な密教仏堂であるが、多宝塔と共に建築年代は新しく、1934(昭和9)年に建築されたもので金堂には本尊の薬師如来像を安置してある。また多宝塔内部には国宝の五大虚空蔵菩薩像を安置している。毘沙門堂は1623(元和9)年の建立とされる。内部の厨子に平安時代の毘沙門天立像(重文)を安置する。神護寺は紅葉の名所
地蔵院の傍のカエデ大師堂(重文)では特別拝観で1302(正安4)年作の「板彫弘法大師像(重文)」が15日まで行われている。五大堂は毘沙門堂の背後に建つ、鐘楼・楼造の鐘楼で、楼上に国宝の梵鐘がある。 神護寺前の茶店・硯亭での紅葉
なんといえない美しさ・・・神護寺は空海が東寺や高野山の経営に当たる前に一時住した寺であり、最澄もここで法華経の講義をしたことがあるなど日本仏教史上重要な寺院である。地蔵院前庭からは眼下の錦雲渓に向け、かわらけ投げを楽しめる
かわらけ投げを楽しむ人地蔵院前庭からは眼下の錦雲渓に向け、かわらけ投げを楽しめる。山中には金堂、多宝塔、大師堂などの堂宇が建ち、神護寺はタカオカエデやイロハモミジなど、樹齢500年以上の古木が多く残っている。境内はもちろんのこと、山門に至るまでの長い石段を包み込む紅葉がみごと艶やかに色づいている。
槙尾山西明寺へとつづく・・・
<高雄山神護寺>
見ごろ:11月上旬~11月下旬
所在地:京都市右京区梅ヶ畑高雄町5 電話:075-861-1769
拝 観:金堂拝観9:00~16:00(閉門17:00)
     (ただし12月29日~31日は迎春準備のため金堂拝観はできない)
拝観料:昼間大人500円・小学生200円 ※障害者250円
     夜間大人800円11月1日~11月15日まで17:00~19:00
駐車場:なし (近くに高雄大駐車場有)
交  通:JRバス、市バス高雄下車徒歩15分

0 件のコメント: