2010年11月14日日曜日

槙尾山 西明寺(さいみょうじ)

つづく・・・京都・市街北西部、高雄・槇尾・栂尾は三尾といわれ紅葉の名所として知られている。高雄山の山腹にそびえる山岳寺院・神護寺はタカオカエデやイロハモミジなど古木が多く残り日本でも有数の紅葉の観光地として名高い。 真っ赤に色着いた紅葉対岸からみた清滝川と指月橋
人の倍以上かかり急な参道の石段を一段一段と気を付けて降り高雄橋に着いた!朱色の橋を渡り、折れ曲がった清滝川沿いを上流へ・・・紅く色づいたカエデの隙間から清流が美しくみえる。紅葉に包まれた本堂
指月橋から山門まではすぐ西明寺は、古義真言宗の寺で“平等心王院”とも呼ばれ、高雄山 神護寺、栂尾山 高山寺と共に三尾の名刹の一つと言われている。山門にて
山門の左手、美しすぎて眩しい!824年から34(天長年間)年、弘法大師の高弟・智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝わる。その後荒廃したが、1275年から78(建治年間)年に、槙尾山寺の我宝自性上人が中興し、本堂など伽藍を建てられた。
1290(正応3)年、平等心王院号を法皇から賜り神護寺より独立した。
さらに1558年から70(永禄年間)年、兵火にあって焼亡したが、1602(慶長7)年、明忍律師により再建された。客殿ではお茶の接待もある
本堂から・・・清滝川に架かる朱塗りの「指月橋」を渡ると受付があり、参道のSカーブの山沿いに石段を上ると山門に着く。この石段沿いは、門前に清滝川が流れていることもあり、秋には一帯がカエデやイロハモミジのトンネルになっていて素晴らしい紅葉景色が眺められる。散りゆく池のモミジ 紅葉と一緒にピンクの椿の花も咲いている
山門は、一間薬医門、元禄造営物として貴重なものである。
本堂は、1700(元禄13)年、江戸幕府五代将軍徳川綱吉の生母、桂昌院により寄進、再建されたものである。いくら見ていても飽きない・・・
古木だが生命力旺盛に!本堂に安置されている本尊の「釈迦如来像(重文)」は高さ51 cmの小像で、高山寺明恵上人の造顕と伝えられ、胎内に1047年(永承2)の墨書銘が印されている。脇に安置されている千手観世音菩薩像(重文)は平安時代に彫られ、繊細な顔立ちをした立像である。樹齢700年の槙の木
綺麗な紅葉見て明日の活力を・・・また自性上人の槙の手植えの木がある。
樹齢700年(鎌倉時代)の日本最古の“槙”(高野槙)が境内の中央にある。
紅葉の季節は一面すべて真っ赤に染まり、薬医門の山門や入母屋造りの本堂と相なって幻想的な印象を醸しだしている。赤と緑と
清滝川畔から指月橋みる高雄一帯は市街地よりも気温が低く、一週間から二週間紅葉は早くなっていて眺めは最高でカエデや紅葉のすき間から清滝川の清流が美しく見えた。
栂尾山(とがのおさん)高山寺(こうざんじ)へとつづく・・・
<槙尾山 西明寺>
所在地:京都市右京区梅ケ畑槙尾町1 電話:075-861-1770
拝観入山:500円 ※障害者・250円
拝観時間:8:30~17:00
交 通:「槇ノ尾」下車徒歩約5分
駐車場:なし。但し、近隣に民間の有料駐車場有

0 件のコメント: