2010年11月20日土曜日

北野天満宮 紅葉

北野天満宮は、菅原道真を祀った神社で、通称・天神さん(てんじんさん)と親しまれている。
祭神の道真は、学問の神さまとして知られ、修学旅行生や受験生らの祈願・絵馬の奉納が絶えず全国各地からの多くの観光客や参詣者で信仰を集めている。中門は三光門ともいう東門
天満宮では、毎月25日に縁日が開かれ参道は終日市で賑やかになる。この一年の無事と来年お正月を祝うため12月25日には終い天神の市が開かれる。明月舎前にて
三色の鮮やかな紅葉北野天満宮といえば年に数回参詣していて「梅と撫丑」は有名だが、この紅葉の季節、天満宮でもみじが観られるとのことを知りお参りしてみた。イチョウの葉が紅葉する
東の手洗舎のモミジ紅葉は三年前から、紙屋川沿いの御土居一帯には自生しているものと新たに植林された、約250本のもみじがあり舞台を作り“もみじ苑”として公開しているという。しばらく「史跡の御土居」は訪れていない・・・手洗舎で牛に水を掛ける
大黒天の灯篭偶然カイド付の老夫妻に遭遇した!総門に掛けた道真の御歌をガイドさんは説明していた。また総門から真っ直ぐ本殿があるのが普通だが、筋違いになっているのは、創建以前からの地主の神で、境内でもっとも古い社があるからだという。紅葉 織部の灯篭
中門手前にある大黒天の灯篭は、大黒様の鼻の穴にうまく乗せた小石を財布に入れておくと、お金に困らないとされていて修学旅行生が立ち代り試していた。その前方には、安土桃山・江戸時代初期にかけての武将・大名である織部の切支丹の灯篭がある。また横には昭憲皇太后から御献進の“世継の紅梅”がある。
中門は、日と月と星の彫刻があるために三光門と呼ばれるが、この真上に北極星が瞬いていたので星は刻まれていないのだと伝えられる。
権現造の社殿(国宝)に行く。お参りは二礼して二拍手して一礼してからお賽銭を上げるという。また勉強になった!! 三日月はあるが星はない?
随一の立ち牛天満宮の祭神は牛の使者とされているが、道真の出生年は“丑年”であり、亡くなったのが丑の月の丑の日だとされている。大宰府で生涯を閉じられた道真の遺骸を運ぶ途中、車を引く牛が座り込んで動かなくなったため、已む無くその付近の寺院、安楽時に埋葬したという。
この故事により境内各所にある神牛の像は臥牛(横たわった牛)の姿となっている。ところが、拝殿欄間の彫刻には、珍しく立った牛の姿の神牛が刻まれている。何故一頭だけ立像の牛があるのかは神秘的で今も謎とされている。
道真の栄華と大宰府への左遷による怨霊の神使が、涙目の牛が今にも立ち上がろうとしているかのように思われた。
東門は切妻造で銅葺の四脚門で(重文)である。道真の母を祀る
境内の色づく紅葉境内にはいろいろと見るところが多くある。イチョウの葉が黄色く色づき、モミジの赤と相まって観る人の心を癒してくれる。史跡・御土居の紅葉へとつづく・・・

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