2008年11月23日日曜日

京都洛東・真如堂

バス停を北へ、角を曲がると真如堂の石碑があった。


急な坂道である!
自宅前で打ち水をしてた伯母さんが、「真如堂へ行くのなら右へ…」とご親切に云ってくださった!
そう言えば、東参道(裏口)となっている。
正面入口へと向かった。

真如堂は比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺。
正しくは鈴聲山(れいしょうざん)真正極楽寺と言う。
今から千余年前、永観二年(984)比叡山の僧、戒算上人が本尊・阿弥陀如来立像を安置したのがその始めである。
多くの念仏行者の信仰を集め、また庶民、とりわけ女性の篤い帰依を受けていた。しかし、応仁の乱(1467)の戦火で消失した。ご本尊は難を逃れ比叡山・大津など市内数箇所を転々した後、元禄六年(1693)ようやく旧地・現在地・洛東に再建された。
本尊をはじめ、伽藍の多くは、この頃造立されたものであるという。
境内を一巡した。とりわけ紅葉は、見応えがあった!
春は、春日局お手植えの「たてかわ桜」松の皮にている…フォト参照や菩提樹の木。
真如堂は、桜の木も多く花見シーズンもよいと思った!

三重塔、宝暦年間(1751~1763)に建立、文化14年(1817)に再建。
昭和9年に修理が加えられた。高さは約30㍍。
また床机が並び、抹茶や甘酒の接待が行われる「茶所」、湯茶を接待するための建物ではなく、建物の中心に仏間があり、一光三尊の善光寺如来の御分身がまつられているのだ。
元山大師堂も礼拝。元禄9年(1696)建立だった。真如堂は拝観料500円、身障者は無料、なかに入った!
縦6㍍横4㍍の大涅槃図は見事な物である!また、文殊菩薩は“獅子”の台座に祭られていた!
真如堂には安部晴明にまつわる「閻魔大王蘇生金印傳」と云う話が伝っている!



お十夜十日(十夜別時念仏会)が11月5日~15日まである。
中風よけの小豆粥の接待もある。一説によると「おじや」というのは「おじゅうや」がなまったものとか?

また、離れには襖絵や「涅槃の庭」があった。“大文字山”を借景に望む処があった。 大文字さんを見ているとかなり多くの登山者の列だった!
私の自宅には『真正極楽寺(真如堂)第五十四世貫主 竹内長敬大僧正』直筆がある!
帰り際、飼いネコ(白黒)が境内に現れたが…10分ほどでいなくなったのだが、ネコさんも紅葉を観に来たのだろうか…

拝観時間:午前9:00~午後4:00
拝観料:500円(身障者:無料)
京都駅市バス5番で35分、真如堂前下車、徒歩5分