浄住寺は4,50mも歩くと西側にある。
屋根のない独特の山門、荒削りな石段を上って行くと参道は紅葉一色に包まれていて正面に見えるのは本堂である。
浄住寺は黄檗宗(禅宗)の寺で、810年に嵯峨天皇の勅願寺として創建したという。
当時は常住寺と号したが、公家・葉室定嗣(1261年(弘長元年))により復興され「浄住寺」と改められた。
参道石段の迂回路として、同寺は脇道を作っており助かった。書院の縁側で番をするネコちゃん。
本堂は古く、位牌堂、開山堂、寿塔が一列に並んでいて黄檗寺院の特色を現していた。
度重なる炎上で全焼1687(貞享4)年、葉室頼孝により再建され、現在に至っておる。
俗世間から隔離された静寂な佇まいで、紅葉というのにひと気も殆んどなく、都会の喧騒からは解き放たれた別世界に来たような感じがした。
開山は比叡山・延暦寺の慈覚大師円仁で洛西観音霊場第三十番札所である。 (11/25撮影)
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