2016年5月1日日曜日

洛南 鳥羽の藤-2016-

30日、上鳥羽の鳥羽水環境保全センターはフジの花の咲くころ、恒例の一般公開を開催している。開催期間は4月28日(土)から1日延長し、5月2日(月)の5日間一般に開放している。
藤棚は全長120mもあり、この中にノダフジ、ヤマフジ2種(3品種)37本が植えてある。 
好天の恵まれ、大勢の見物客がフジの花を愛でた。
ノダフジの歴史は、摂津国野田(現在の大阪市西成区付近)の藤の宮にフジの名所があったところから由来するという。
鳥羽の藤棚は全長120mもあり、人気の「藤回廊」とフジの涼しげな紫色のカーテンを楽しんだ。
垂れ下がる中を歩くと甘くほんのりと良い香りがした。
古くから日本人に親しまれ、生活に欠かせない植物で観賞用や、丈夫な‘つる’は縄の代用としたり篭などの細工、椅子などの家具材料として用いられ、繊維からは衣を織ったという。
平安時代の上流階級の間では服喪のときだけは藤衣を着用したといわれている。
また、花が垂れ下がる姿を稲穂に見立て、花の付き方・花の時期などから豊凶を予兆する神聖木とされてたという。

フジ棚の下に入ると優しい色合いで“極楽、極楽”といった感じでこころがやすらぐ春の一日だった。
平成元年からフジの植栽を始め、平成13年から春に「藤の花」の一般公開を行い、今年で15年目を迎えた。
垂れ下がる紫紺の花房は吹く風に靡いてキモチ好さそうにしていた。
鳥羽水環境保全センターは全国4位の規模を誇る広大な敷地を有し、“鳥羽の藤” の名所として親しまれている。(4/30撮影)

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