5日、嵯峨野広沢池畔にある「平安郷・観桜会」に行く途中に素晴らしい「桜」の光景に出会った。青空の下、道路に張り出した満開の「ソメイヨシノ」や「紅枝垂れ桜」の花が、天から降るように咲いて思わず上空を見上げた。
ここは京都の『桜守・佐野藤右衛門』さん邸の桜である。佐野さんは代々、藤右衛門を襲名して16代目を数える嵯峨の桜守で御室御所に仕える植木職人としても知られている。
桜守・佐野藤右衛門さん邸は約200種を育てられ、花の見ごろの季節だけ一般に公開されている。
青空の下、桜並木を通って奥に入っていくと、枝垂れ桜の細い枝が春風になびいていた。
それぞれが繊細で微妙に色が違った色合いや桜の形など、淡紅色や濃紅枝垂れの花が美しかった。
苑内の処々には緋毛氈と床机なども置かれ、夜間は篝(かがり)火も焚かれ幻想的な雰囲気になるという。
先代の藤右衛門さんは全国の桜の詳細を本にまとめ、15代目藤右衛門さんは京都・円山公園の「祇園の夜桜」として親しまれている。桜守として16代藤右衛門さん(当代)は、諸外国にある日本庭園の桜も手掛けている。
周囲は色々な樹木に囲まれ、「知る人ぞ知る豪華な桜のスポット」市民や観光に訪れた人々は藤右衛門邸の桜を好んで愛でていた。
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