2014年4月27日日曜日

宇治 平等院

京都府宇治市にある平等院に出かけたが宇治橋上から見る山河の景色が素晴らしく美しかった。宇治の地は源氏物語の「宇治十帖」の舞台であり、平安初期から貴族の別荘が営まれていたという。
宇治の地は源氏物語の「宇治十帖」の舞台がある。
椿の花はヒカルゲンジ。光源氏のモデルとされている左大臣源融(みなもととおる)の別荘が平等院の前身で融の死後、宇多天皇の別荘となり、さらに天皇の孫の源重信(みなもとしげのぶ)へ移った。
店の軒先に飾られたフジの花。
平等院表参道商店会。その後、仏寺(別荘)を「平等院」に改め、藤原道長が譲り受け別荘「宇治殿」となり藤原氏ゆかりの寺院である。
藤原道長が譲り受け別荘「宇治殿」となり藤原氏ゆかりの寺院である。
しだれ桜と阿字池と鳳凰堂。永承年間は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行、天喜元(1053)年には阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶した。
阿弥陀如来坐像が安置されている。
色鮮やかになった平等院鳳凰堂。堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされている。 その信仰のもと建立されたのが阿弥陀堂、現在の鳳凰堂である。
右側の鳳凰にカラスが・・・。
その後頼道一族の手によって法華堂・経堂など、堂塔が加えられ壮麗な境内は「極楽いぶかしくば宇治のみてらをうやまへ」と讃えられた。また1336(建武3)年には、楠正茂軍の戦火をうけて鳳凰堂・観音堂・鐘楼を残し、多くの寺宝や堂塔が失われた。
境内へ入ると左手は「観音堂」、順路に沿って進むと池(阿字池)を挟んで鳳凰堂(阿弥陀堂)の正面になり、「十円」銅貨の図柄と同じ光景を目にすることができる。
青サギは一点を見つめてピクリとも動かない・・・。また日本三名鐘の一つに上げられている梵鐘(国宝)もある。さらに平等院塔頭・浄土院、不動院、最勝院と続き境内を一周できる。
拝観出入口にある藤棚。白フジ。平等院ミュージアム鳳翔館は、国宝や重要な宝物が展示してあり、阿字池の向こうは現世を離れ、極楽浄土のなかへ入ったような感じがし、一千年来の藤原文化の精華を今日に守り伝えて世界遺産にも登録されている。

大規模な剪定を行なったため昨年と今年も花をつけない・・・。
快晴の24日、4年ぶりで鳳凰堂の樹齢約200年以上といわれる平等院の藤を観に行ったが大規模な剪定を行なったため昨年と今年も花をつけない・・・
宇治川の渡り、遊歩道を作るとか・・・。
残念ながらフジは観られなかったがしだれ桜があった。国宝・平等院鳳凰堂は尾廊部分を除き3月末日で修理が完成、今年4月1日より美しい姿を見せた。(4/24撮影)
<平等院>
住所:京都府宇治市宇治蓮華116 
拝観:午前8時30分~午後5時30分
拝観:大人600円 ・障害者300円    ・なお「鳳凰堂」別途拝観料必要
電話:0774-21-2861
交通:京阪宇治線「宇治」駅下車徒歩10分    
        JR 奈良線 「宇治」駅下車 

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