長建寺は真言宗醍醐派の東光山と号する寺院で、1699(元禄12)年に深草大亀谷の即成就院から塔頭の多聞院(たもんいん)を分離して創建された。
赤い竜宮門の長建寺は、地元の方々から「島の弁天さん」と呼ばれて親しまれている。
寺名は、中書島を開拓した伏見奉行・建部内匠頭政宇(たつべたくみのかみまさのき)の長寿息災を願う意味で建部の一字の「建」をとって名付けられたという。
宇治川派流の壕川沿いにあり、しだれ桜が美しく、境内全体が桜に彩られ大勢の花見客で賑っていた。
本尊は鎌倉時代後期に作られた「八臂辨財天(はっぴべんざいてん)」で12年に一度の巳年にだけ開帳される秘仏、蛇の化身を従えて八本の腕を持つ珍しいお姿の弁天さんという。
以前は7月第四日曜日の夜に、淀川にくり出す舟渡御(ふなとぎょ)が盛大に行われていたが63年も経った今、復活して欲しいものだと思った。
特に正月と節分祭は、醍醐派修験道の柴燈(さいとう)大護摩修行が執り行われ、桜満開の春には十石舟の乗り場も重なり多くの参拝者で賑わっている。
長建寺の境内へは京阪電車でお参りしたが、壕川沿いにあって寺田屋など酒蔵や十石舟の乗り場があって便利もよい。
壕川沿いにあって長建寺の桜と十石舟の乗り場や桜の中を電車が通過するのみた。深草の瑞光寺しだれ桜につづく・・・。(4/1撮影)
<長建寺のしだれ桜>
住所:京都市伏見区東柳町511
拝観:午前9時より午後4時まで
境内:自由
交通:京阪電車「中書島」駅下車、北東へ徒歩約5分
※中書島駅は特急も停車する
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