2012年5月19日土曜日

御霊祭 上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)

18日、上京区の上御霊神社の祭礼、御霊祭が行われた。
今年から約140年ぶりに天皇から寄進された牛車も先導する拝殿にあった三基の神輿から一基が下ろされ担がれた地下鉄烏丸線、鞍馬口駅南出口を下り東へ300mに鳥居西門があり近隣の方から御霊(ごりょう)さんと呼ばれ親しまれている。
頭に冠を被ったお稚児たち境内の南門前では御霊太鼓が威勢よく鳴り響きわたる上京区東部の氏神様で平安京の守り神として崇道(すどう)天皇を祀ったのが始まりとされ、平安時代の御霊社の一つで、怨霊を鎮めるために桓武天皇の勅願により造られた。
神輿を担ぐ威勢の良い若い人たち南門前の今出川口の神輿この御霊祭の起源は863年(貞観5)、平安時代に神泉苑で悪疫退散の神事、貞観御霊会として行われた。
神輿を見送る舞楽者の方たち連続する天変地異、天皇の周辺に連続して起こる近親者の死で怨霊(おんりょう)など悪い結果が生じ桓武天皇をはじめ為政者たち共通の思いであった。
新町下長者町付近を歩く先導する牛車と御車童子幼稚園児も御霊さんのお祭りをみていた昨年起きた東日本大震災、尊い犠牲者の方々が亡くなりいまも3千余名余りが行方不明者となっている。また原発事故の恐ろしいことも解り得た・・・時代は変われど、天災や疫病が人々の心に重く圧し掛かってくる。
2基の剣鉾学校帰りの児童と獅子舞、それを観ている大人たち天災や疫病が流行すると御霊を祀り鎮め、災いを無くそうとした御霊信仰があり、人間関係や仕事などのストレスのこころの病気を治して、いつも平常心でいられるように、なりたい。 多くの方々の御霊をなぐさめ、その無念の思いを和らげ、いまも心を鎮める御霊神社のお守りを授けている。
これから一休みして御所に向かう御霊祭は悪霊退散で9世紀ごろに始まった同神社では境内の南門前では御霊太鼓が威勢よくなり響き、今年から約140年ぶりに天皇から寄進された牛車も先導し三基の神輿と二基の剣鉾とともに行列がスタートした。つづく・・・

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