8日、京都東山区のツツジの名所として知られている「蹴上浄水場」に行った。
今年は5月5日から11日までの7日間、ツツジの開花とあわせて施設も一般に公開されている。この恒例行事は市下水道局が大型連休に併せて実施していたが、今年はこどもの日の5日6日連休とウィークデーの7日間となった。
5,6日はツツジの開花は3,4分咲きでやや遅れたがその後、ポカポカ陽気で温度も上昇し7,8分咲きになり市民が大勢来場していた。
蹴上浄水場は琵琶湖疎水から水を取り市民に潤いを与えている。1912(明治32)年に竣工した市で最も古い浄水場で、疏水を考えた“田辺朔郎工学博士”が いること忘れてはならない。
1880(明治23)年に竣工した琵琶湖疏水から取水した水は日本最初の急速濾過式装置で濾過され水道水として市民に供給されている。
11万平方メートルの水道の処理施設の斜面には、鮮やかな新緑が萌え、色とりどりのツツジが咲いていた。まず眼に入ったのは赤紫のツツジのトンネルでは皆、満開のツツジにシャッターを切っていた。ホーとため息のでる様なきれいな美しさに来場者は満足していた。
赤紫や淡いピンクの花の植え込みを巡り、与謝野晶子の歌碑前に着く広場のベンチには大勢の市民がツツジを愛でていた。明治34年初春、鉄幹と晶子は粟田口山麓の宿「辻野」で落ち合い、
『御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水』二泊三日を過した與謝野晶子のこの時の歌である。
現在、創業当時の施設が残っているのは第一高区配水池で、ここからの眺望は素晴らしい。
長い急な石段を登り詰めると黄色い“レンゲツツジ”が待っている。
頂上は第2最高区配水池と太陽光発電設備や第1最高区配水池、真紅のキリシマツツジが迎えてくれ、市街の一望できる処があった。
毎年、訪れる蹴上浄水場のツツジ、11万㎡の水道処理施設の斜面には鮮やかな新緑が萌え、敷地に植えられる約4600本の色とりどりのツツジが咲いていた。
<東山 蹴上浄水場>
公開期間:通常は非公開(ただし、5月5日~5月11日7日間公開)
場 所:京都市東山区粟田口華頂町3 TEL075ー771-3102
交 通:市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車すぐ
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