2015年5月2日土曜日

藤花祭(とうかさい)西院 春日神社

右京区西院にある春日神社で、29日午後6時から藤花祭が営まれた。藤花祭は淳和天皇が、境内で「藤花ノ宴」を催された故事の因み、古式のままに行われる大祭である。
晩春の暮れ掛かるころ、「献幣使(けんぺいし)」と「斎女(いつきめ)」と呼ばれる少女が、それぞれ「衣冠単姿」「緋袴・小袿姿(こうちぎすがた)」の公家衣装に身をただした随員・童女等を従えて参拝となった。 
藤花祭の儀式で古儀を再現した優雅な祭りで、雅楽が流れるなか平安装束を身に纏い厳かに執り行った。
御神前は京都御所「飛香舎(藤壺)」より拝領した若藤や冷泉家、近衛家、嵯峨家、宝鏡寺門跡、橋本家ご寄進の藤花もあった。
可愛い童女たちの「斎女(いつきめ)」は、御神前のかがり火が揺らめく中で荘厳な雅楽の調べとともに執り行われる様は、古の藤花ノ宴が偲ばれる典雅の祭だった。
藤花祭の「藤かずら守り」は延命長寿、災難除け、家内安全の御守として当日限り授与される。
藤花ノ宴は宮中で藤が満開のころ、藤の花を愛でる宴を催したもので源氏物語や古典文学にも多く描かれている。
神殿に礼拝のあと、境内の西方にある還来社に参拝された。

境内の西方にある旅行安全の神としても知られる“還来(もどろき)神社”にも祈願、また童女により神楽が奉納された。
平安初期の823年(弘仁14)から833年(天長10)の間、第53代淳和天皇は平安宮に在位をなし『別名・西院天皇』といわれたという。
奈良春日大社よりご分霊を迎えた千百年余の歴史を有し、病気平癒・厄除・交通旅行安全の守り神として崇められた由緒ある神社である。いつもご愛読有難うございます。ブログを始めて1500号を迎えることができました。これからも健康に注意して取り組みたいとおもっています。
<藤花祭 西院春日神社>
住  所:京都市右京区西院春日町61 
電     話:075-312-0474
境  内:18:00~19:00無料
交  通:阪急西院駅/嵐電西院駅より徒歩約3分      
             市バス西大路四条バス停より徒歩約3分
駐車場:自家用車10台

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