2011年10月17日月曜日

洛西竹林公園開園30周年記念

15日午後12時から洛西竹林(らくさいちくりん)公園開園30周年を記念してイベントが開かれた。
回廊式和風庭園としてきれいに整備され、中央の池に架かる石橋は百百橋
世界的にも名高い「洛西竹林公園」
京都市が開発した洛西ニュータウンは竹の産地である大枝・大原野にあり竹に囲まれたニュータウンとしても知られている。竹馬つくりに芝生の広場へ急ぐ
竹の中を進む竹林浴ニュータウンの建設により多数の竹が伐採されたことから、残る竹林について積極的に保存しようという声が高まり、ニュータウンの記念事業の一つとして1981(昭和56)年6月に洛西竹林公園として開園された。上手に竹こっぽり、失敗!
竹馬に乗る全国各地から多くの竹類を収集「生態園」に植栽し、また貴重な資料などを「竹の資料館」に展示し竹の良さ素晴らしさ不思議さなどを広く再確認していただくために建設されたという。現在では世界的にも名高い「竹林公園」であり、回廊式和風庭園としてきれいに整備され、公園の中には内外からおよそ110種もの竹や笹が集められ遊歩道を散策しながら生態を観察できるようになっている。簾や茶漉しなど竹
京の竹製品館内には京銘竹、エジソン電球、竹の生理・生態を説明するパネルや京都の伝統的竹製品などが展示されている。孟宗竹の花
長岡京遺跡「784~794年(向日市森本)」から発掘された排水溝のマダケ竹材さらに洛西竹林公園の特徴の一つは古都ならではの貴重な歴史的遺物にも出会える。竹筒で音を楽しむ方たち
尺八・桜井さんとトロンボーンの金岩さん中央の池に架かる石橋は、応仁の乱で東軍と西軍が対峙した百百橋(どぞうばし)が復元されたもので、上京区寺之内通に架けられていた板橋が、後に石橋に改築された。1963(昭和38)年に解体され室町小学校に保管、洛西竹林公園へ移築された。石段を上ると、さまざまな形をした石造物や石仏が並んでいる
竹筒に水をはり、ローソクを浮かべた「竹灯ろう」約800本この橋を渡って両脇の笹の小さな石段を上ると、さまざまな形をした石造物や石仏が並んでいる。これは室町幕府最後の将軍足利義昭のために織田信長が築いた旧二条城の石垣に使われたもので、地下鉄烏丸線の工事の際に発掘されたもので周囲の竹林とマッチして一種幽玄な雰囲気さえ醸し出している。京都ならでは見られない遺跡の一つだ!幽玄の公園
暗闇があたたかな炎に包まれる当日、公園開園30周年を記念して、竹の文化や芸術等について幅広く親しんで竹にまつわる「講演会」と尺八・竹製トロンボーンによる演奏会も楽しんだ。また「竹筒」で音を楽しむワークショップもあり、館内に生えている珍しい「黒竹」を使った竹馬づくりや竹こっぽりも楽しんだ。至福のひと時、お茶室「竹風軒(有料)」もある。
竹灯ろう夜間は竹筒に水をはり、ローソクを浮かべた「竹灯ろう」約800本を園内に並べ、竹林の中にあたかも花が咲いたような幻想的な幽玄の世界に市民は深まり行く秋の風情を楽しんだ。なお、竹灯ろうによるライトアップは「竹の径・かぐやの夕べ」向日市観光協会主催と同時に行われた。
<京都市洛西竹林公園>
住  所:京都市西京区大枝北福西町2丁目300-3
TEL:075-331-3821
営業時間 : 9:00~17:00
料  金 : 無料
休  業 : 水曜日(年始年末:12月29日~1月3日)
交   通:阪急京都線桂駅下車
     市バス南福西町バス停下車 徒歩5分
駐車場:無料/普通車22台、バス3台

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