2010年2月11日木曜日

上徳寺 世継地蔵(よつぎじぞう)

上徳寺(じょうとくじ)は下京区にある浄土宗の寺院で山号は塩竈山(えんそうざん)である。
奥に安置してある地蔵は、江戸時代火災に遭った
上徳寺は通称「世継地蔵」で知られている車の往来が激しい五条通富小路を下ると、通称「世継地蔵(よつぎじぞう)」で知られている上徳寺である。2月8日、世継地蔵尊大祭と柴灯護摩供あり参拝した。全国から各地から祈願の絵馬やよだれ掛けがびっしりと吊られているこの日は「一億劫日功徳日」で法要していた
慶長8年(1603)徳川家康が阿茶局と息女の泰栄院との菩提を弔うために、伝誉蘇生上人を開山に請じて建立された。
本堂は永観堂の堂宇を移築したもので本尊は、家康が江州矢橋の鞭碕神社から移設、伝快慶作の阿弥陀如来像である。身代わり地蔵尊
地蔵堂は左回りで歳の数だけ竹を持ち願をかける!山門には、世継地蔵大菩薩と書かれた提灯がずらりと並んでいる!
境内は正面の本堂とは別に、山門からの参道は、左手奥斜めに続いており、地蔵堂の前に出る。そのお堂が、江戸時代より子孫相続・家運長久で知られ、ご利益のある「世継地蔵」であった。
地蔵堂は子授けや安産、子孫繁栄の霊験あらたかということで江戸時代より広く信仰されてきた。4名の山伏たちが四方に矢を射る、古式豊かな儀式が執り行われた
皆、柴灯護摩供で手を合わせていた明暦3年(1657)、当寺に篤く帰依していた方が子を亡くしたため、世継の子に恵まれるよう念じ、お堂に籠もった。7日目の夜に等身大の地蔵尊が出現し、「我を石に刻み祈念すべし」と告げた。その尊像を書き写して石に刻み、祈念を続けたところ念願の子どもが授かったという。また明治天皇の御生母、中山局が上徳寺に詣でて、世継ぎの男子を授かったことでも知られている。いよいよ終りになった
護摩供養以来この地蔵尊は「世継地蔵」と称されるようになり、安産と子授けの地蔵尊を祀る”京の世継ぎさん”とよばれ、古くから子授け地蔵の寺として信仰されている。
子供がいない人に世継ぎを授け、霊験あらたかな地蔵菩薩として親しまれている。接待で「多幸焼」頂いた!
酒の粕汁が美味しく温まった今も子授けの祈願に来る人が後を絶たず、地蔵堂の周囲には、全国各地から子宝祈願に訪れた方々の絵馬やよだれ掛けがびっしりと吊られている。
この日上徳寺の世継地蔵尊大祭法要に、お参りすると一億劫日功徳日にあたり縁起がよい!また柴灯護摩供や酒粕汁・多幸焼も無料接待で行われた。
<上徳寺>
場所:京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町556 電話:075-351-4360
拝観時間:9:00 - 17:00
拝観料金:無料
交通:京阪電車・清水五条駅下車徒歩約5分
市バス・河原町五条下車徒歩約2分

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