2009年2月9日月曜日

針供養・法輪寺

本堂
参道は石段
京都・名勝嵐山、法輪寺は (嵯峨の虚空蔵さん)として知られている。
日頃使用している”針”に感謝し、裁縫の上達を願う行事、「針供養」が8日(日)西京区嵐山の虚空蔵法輪寺において営まれた。お針約箱
虚空蔵菩薩が手芸、芸能の守護仏であること、清和天皇が針を納める堂を建てたことに因む。
西陣や室町の和装業者や全国から納められた使い古しの針を供養箱におさめ、午後1時より法要が行われた。



法輪寺は713年(和銅6)行基が開創建立した。
829年(天長6)空海の弟子道昌が虚空蔵菩薩像を安置し、法輪寺と称した。 お針供養塔
'多宝塔
古くから‘十三まいり’「別掲」の寺として有名で、数え年13才になった子供が智恵と福徳を授かるために参詣する伝統行事。ただ、帰り道の渡月橋で振り返ると、授かった知恵を失うという云い伝えがある…公家の成人式が起源だという。
今昔物語・枕草子・平家物語などに記述され、智恵・福徳・技芸上達そして”丑寅”年生の護本尊の仏様としても知られている。(注:狛犬は牛と寅である!)
針供養の法要は本堂に置かれた二枚重ねにした大きな蒟蒻(こんにゃく)に色とりどりの飾り糸をつけた大きな針を刺して、手を合わせてお世話になった針に感謝をする。この供養は12月8日にも同寺をはじめ針神社などで営まれる。電気・電波守護の電電宮社 狛犬は牛と寅である!

人形塚、針供養塔などもあり、毎年10月15日に人形供養、また、電気・電波守護の電電宮社がある。
境内では甘酒の接待も行われていた。
市内が一望できる場所もあり、紅梅の香が癒してくれた。紅梅
嵐山・渡月橋がみえる
難波より  十三まゐり 十三里 もらひにのほる 智恵もさまざま
の歌で知られるように、「十三まいり」は近畿各地からの参詣がある!

十三まいり参詣期間
3月13日~5月13日(4月13日を中日とした一月間)
10月~11月
※ご祈祷の受付は午前9時~午後4時となっております。
※ご祈祷は順次行っておりますので、予約などは必要ありません。

場所•法輪寺(西京区嵐山虚空蔵山町)
交通•JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩5分
   •京福電気鉄道嵐山本線 嵐山駅下車 徒歩4分
   •阪急嵐山線 嵐山駅下車 徒歩2分
   •京都バス・京都市営バス 嵐山バス停下車 徒歩3分
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