2015年4月28日火曜日

松尾大社 船渡御(ふなとぎょ)

26日、快晴の日に松尾大社の「神幸祭(おいで)」で、神輿が桂川を渡る伝統行事「船渡御」が行なわれ、大勢の方が見物に来ていた。
一昨年と昨年、台風で桂川の川底がえぐられ、去年は三宮社と四之宮社の二基は「船渡御」せず桂大橋を歩いて渡ったが今日は上々の天気、水温む頃になった。
洛西の総氏神の松尾大社は、約10万戸の氏子を持ち、広範囲で桂川を渡る船渡御は人気もあり多くの人々で賑わっていた。
桂川に架かる桂大橋は西北に桂離宮を臨む処で、先頭の月読社の唐櫃一基が12:30ごろ到着、桂大橋西方の桂離宮左岸堤防下で川を渡たった。
現在も月読社の唐櫃を載せる船一艘で、その昔、洪水で神輿は流されたと言われている。

桂川の端を慎重に渡って東岸の河川敷に到着した。
大社の船渡御は、一時中断されたが1983(昭和58)年に再開され、その昔、先人たちは桂川の中を神輿を担いで渡ったと言われている。
桂離宮側の西岸、滑るので慎重に水の中に神輿は入った。
船頭さんは身体を神輿の下に入り、法被姿の輿丁たちは足場が悪いが耐え、その後、拍手をし「船渡御」はクライマックスの最高潮になった。
六基の神輿と唐櫃は西七条御旅所に、二基の神輿は川勝寺と郡の末社に至り、そこに駐輦、西七条御前(七条御前下ル)各御旅所まで巡幸する神幸祭である。
その後、法被姿の輿丁たちはエンジン付きの船で先回り、船渡御はのんびりと櫓を漕ぎ 東岸へ着いた。
威勢の良い掛け声が響く中、法被姿の輿丁たちは足は踊るように跳ねながら「ほいっと・ほいっと」と掛け声で神輿を担いでいた。
松尾大社・神幸祭、船渡御は先人たちが残したものでこれからも永遠に続くだろうと思って気分好く帰った。なお5月17日還幸(おかえり)祭が行われる。(4/26撮影)

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