初日の土曜日、JR京都駅八条口前から臨時100円バスに乗車、フジを観賞するため地下鉄竹田駅からも市バス臨時便が出ている。
藤棚は全長120mもあり、この中にノダフジ、ヤマフジ2種(3品種)37本が植えてある。
ノダフジの歴史は、摂津国野田(現在の大阪市西成区付近)の藤の宮にフジの名所があったところから由来するという。
つるから採った繊維でつくった藤布はきわめて丈夫で、また原料が自給できるため古くから利用されていた。
衣服はもっぱら庶民のもので江戸時代まで仕事着として使われていた。平安時代の上流階級の間では服喪のときだけは藤衣を着用したといわれている。
若葉は茹でて食用にし、また、阿波国(今の徳島県)では茶に製し「フジノチャ」と呼び、若菜を米飯に炊き込み「フジノメシ」となっている。
熊ん蜂が羽音を立てて蜜を吸いに来て、垂れ下がる紫紺の花房は吹く風に靡いてキモチ好さそうにしていた。
美しく咲き誇る藤、フジ棚の下に入ると優しい色合いで“極楽、極楽”といった感じでこころがやすらぐ春の一日だった。
鳥羽水環境保全センターでは平成元年からフジの植栽を始め平成13年から春に「藤の花」の一般公開を行い今年で14年目を迎え全国4位の規模を誇る広大な敷地を有し、“藤の名所”として親しまれている。(4/25撮影)
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