2015年4月13日月曜日

太夫道中と吉野太夫追善花供養 常照寺

12日、洛北鷹峯の常照寺では、島原の名妓・吉野太夫を偲ぶ催しが行われた。江戸時代初期に島原の名妓とうたわれた吉野太夫をしのんで行われる追善供養、源光庵前より午前10:20、禿(かむろ)や男衆らを従えて優雅に練り歩く太夫道中も見応えがあり大勢の人が見物に訪れていた。
独特の「内八文字」足裁き。
太夫道中が常照寺で行なわれた。近くには源光庵や光悦寺があり常照寺まで五年ぶりに行ったが、今年春に高校を卒業したての新人の太夫さんがデビューするというので来た。
十代の太夫さんが誕生するのは約20年ぶりという。
今年春に高校を卒業した「桜木太夫」。十代の太夫さんが誕生するのは約20年ぶりという。名前は明治維新期に人気が高かった「桜木太夫」を襲名したと新聞に掲載された。
薄雲太夫さん。
如月太夫さん。江戸時代初期に二代目吉野太夫は日乾(にちけん)上人に帰依し、山門を寄進した縁(えにし)もあり、この寺に葬られたことに偲んで追善法要が営まれ、ほか献茶、墓前祭などが行われる。
黒塗りの三枚歯の下駄は高さが15cmもあり、地毛で大きく結う髪は、花簪で飾り付けを行なう。
太夫とは、京都遊郭で最高ランクの遊女の称号で、都の六条三筋町(後の島原)にあった廓の名妓で”遊女”としての最上位にあり、諸芸に優れていて、その美貌も遠く唐(中国)にまで伝わっていたという。
当時のわずか14歳で太夫に上りつめ御所、天皇・公家・武家など上流社会の華であった。
吉野太夫と名乗った遊女は1570年代から1680年頃まで10人いるという。
きらびやかな打ち掛け姿で、少女のかむろや傘持ちを従えて独特の内八文字で常照寺までゆっくりと練り歩く道中姿が最も見ものである。
毎年桜の咲く4月に、吉野太夫花供養が行われる。
今年は22年ぶりで十代の平成「桜木太夫」さんがデビューし好かった。(4/12 撮影)
<島原太夫道中・吉野太夫追善花法要>
島原太夫道中:10:20出発(源光庵前~)
法要:11:00頃~吉野太夫墓前供養:12:00頃
時間:9:00~15:00    
     ※前売4,500円、当日券5,000円(別途料金)    
        野点席のお点前(茶席三席:野点、茶席(遺芳庵)、煎茶席点心)
場所:京都市北区鷹峰北鷹峰町45
電話:075-492-6775
交通:市バス6号系統/北1号系統「鷹ヶ峰源光庵前」下車、徒歩約2分

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