1日、東山区白川の巽橋で第30回の祇園放生会(ほうじょうえ)が行われた。放生会は、日ごろ食べている生き物の恵みに感謝し、魚などを池や川に放って供養する行事である。
この祇園白川・辰巳大明神前の放生会の行事は、1986(昭和61)年から始まって今年で30回目であり古都祇園の初夏の風物詩となった。
今日はそれにしても暑い、日本で3番目の36℃ 真夏並みの気温であった。
特設ステージでは学生さんによる軽快なジャズの演奏や渋い尺八の音色が奉納された。
引き続き天台宗慈光院・栢木寛照住職の「放生会について」の法話であったが急用でなかった。ジリジリ照り付ける太陽、20分ほど間が空いた。
それからまもなくしてから比叡山の大阿闍梨(だいあじゃり)、明王堂光永圓道導師が辰巳大明神前の祭壇で法要が営まれた。
光永大阿闍梨と回峰行者らの念仏が流れるなか、祇園甲部の舞妓さん(真咲さんと紗千穂さん)2名が手桶に入った金魚を巽橋の上から白川に放したが残念ながら撮影はできなかった。
続いて一般参列者が命に感謝し約2000匹の金魚を次々に放流された。
訪れた観光客や市民は汗を拭きながら手を合わせて見守り、白川に放された金魚は上流を目指してスイスイと泳いでいた。
大阿闍梨のカメラ撮影は禁止され、供養が終わると比叡山の大阿闍梨一行は立ち去られた。なお各地で放生会が行われているが、比叡山の大阿闍梨が下山されて奉修をされるのは祇園放生会だけという。
京都祇園の風情ある白川・巽橋周辺は、朝から大勢の人々が集まり大変な賑わいだった。(6/1 撮影)
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