2014年6月5日木曜日

宮川町 店だし

東山区宮川町の花街、お茶屋「利きみ」さんで4日午後から「店だし」という儀式が行なわれた。Y報道関係の方や集まったカメラマンの数は5.60人、北野上七軒でも14:00頃からあるとか、そう言えはいつもの写真愛好家は居なかった。
「おめでとうさんどす」と舞妓さんは入る。
お茶屋・利きみさんへお祝いのため続々を入った。宮川町のお茶屋・利きみさんは松原通宮川筋にあり間口も広く日本家屋の四階建てあった。
お姐さん、と挨拶を交わす。
美しい芸姑さん。店だしとは、『舞妓さんデビュー』のことで、幼い少女が晴れて正式に舞妓さんになった儀式をすることういう。
かんざしを直してもらう君とよさん。
今日デビューする新舞妓さんは「君とよ」さん。今日デビューする新舞妓さんは利きみさんの「君とよ」さん、数多くの芸姑さんや舞妓さんがお祝いに駆けつけていた。誂えた黒紋付に身を固めた緊張の面持ちの新舞妓さんの「君とよ」さんは、二芸姑さんに連れられ左足から敷居を跨いだ。
少しはにかみながら、ポーズを撮る君とよさん。
女衆さんの手引きで挨拶廻りに出た。その後、帯止めやかんざしなどを丁寧に直し、記念写真を撮影した。高級一眼レフのカメラマンたちが一斉にバシャ、バシャをシャッター切った。
16歳?というが大人のようだ!
お茶屋組合と歌舞練場にご挨拶した。これから「店だし」の挨拶廻りで、女衆さんの手引きで、新舞妓さんの「君とよ」さんは正装の黒紋付姿で舞の師匠やお茶屋など、ご贔屓筋に廻って丁寧に挨拶をした。
それを取り巻くカメラマンたちの一団で嫌が上にも熱があがり混雑になった。 
やっと君とよさんと目があった!店出しは、特別な日で襟足のおしろいは三本足(通常2本)に塗る。また一年未満の舞妓さんは『下唇』にしか口紅をつけることができないという決まりがある。
新舞妓さんの「君とよ」さんは「芸妓」になる前の5~6年の修練期間経て一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し芸妓さんになるための修業をするという。
だらりの帯と足元にはぽっくりは舞妓さんの代名詞。
舞妓さんや芸姑さんは好きな人が出来たら辞めなくていけない!
一番多い理由は寿退社、年季奉公(通常5年)が終了後、花街に残るか、お店を経営するかなど決めなくてはいけないという。
君とよさん、写真愛好家には残り福があった。
ラッキー、5分位して君とよさんが出で来た。華やかな世界だが一方では上下関係が厳しく、相撲部屋や軍隊に例えられる生活という。
新舞妓さんの君とよさんは、狭い路地裏にぽっくりの音も軽やかにお茶屋、ご贔屓筋に丁寧に挨拶を交わし、宮川筋通を隈なく廻って1時間で戻った。お疲れさんでした。(6/4撮影)

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