25日、右京区の車折神社に早咲きの桜が咲いたというので観に行った。車折神社は平安時代末期の儒者(経典を学び、教える人)で「清原頼業(きよはらのよりなり)」を祀っている。

平安時代に神社は「桜の宮」と称され、早咲きの桜から遅咲きの桜まで15種約40本の桜が植えられて現在まで来ている。

四月上旬の枝垂れ桜や山桜、ソメイヨシノを筆頭に河津桜や八重桜、寒緋桜、匂い桜などの早咲きの淡紅色の八重桜が咲き、参拝者に春の訪れを告げている。


特に神社に献納された「渓仙桜(けいせんざくら)」は、この地に住み桜を愛していた画家の冨田渓仙画伯の発意によったものである。

画伯の名前をとって渓仙桜としたが、今もなお、きれいな桜を見せてくれている。

参道から本殿前と芸能神社などなど、たくさんの種類があって早咲きの河津桜は満開、
一重の桜や八重桜も5分咲きで、 ことしは一度にドッと咲くような気がしてならない・・・。

早咲きのふんわりと真綿のような淡紅色の八重桜、参拝者に春の訪れを告げている。
境内の中にある梅も咲いていて、神社は嵯峨、嵐山の桜の名所の一つに彩られている。

後嵯峨天皇が大堰川(おおいがわ)へ出かけられたとき、当神社前で天皇の乗った牛車(ぎっしゃ)の車軸が折れ、急に車が動かなくなり行列が立ち往生した。
この由来から「車前(くるまさき)(折(さき))大明神」の神号を贈られたと伝えられ、車折神社が始まったという。

毎年5月第3日曜日に、嵐山渡月橋上流で斎行される車折神社の三船祭(みふねまつり)は残念ながら中止になった。
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