雲水山・東北院は、真如堂と吉田山の中間にあって、第68代後一条天皇陵(ごいちじょうてんのうりょう)神楽岡の東側にある。
長元3(1030)年、一条天皇の中宮で藤原道長の娘・彰子の住まいのため、法成寺内に常行三昧堂が建てられたが、東北に位置しているので「東北院」と呼んだという。
法成寺は、1559(元禄5)年に天台宗から時宗に改まり再興、
その院内の小堂には彰子に仕える和泉式部が住んでいて、法成寺にあった頃に「和泉式部」が植えたと伝わる「軒端の梅」と呼ばれる白梅の老木が境内にある。
東北院には本堂前の「軒端の梅」は樹高7m、地上部1.7mで三支幹に分かれ、幹は著しく腐朽(ふきゅう)している。
遠い昔、和泉式部がこの寺の方丈の傍に閑居して白梅をながめ「軒端の梅(鶯宿梅)」として知られている。
また毎年2月3日の節分会のみ艮遇(うしとら)鬼門のお札を発行するという。
東北院、和泉式部ゆかりの白梅「軒端の梅」は満開となって花を咲かせていた。(3/9撮影)
<東北院 「軒端の梅」 >
住所:京都市左京区浄土寺真如町
境内:無料
交通:市バス錦林車庫前または真如堂前下車 徒歩10分
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