舞踊公演「都をどり」は祇園甲部の芸妓さん舞妓さんの伝統の名にふさわしい磨き抜かれた伎芸を披露するために1872(明治5)年から始まった。
当時、明治維新による東京遷都は、京の街の人々にとって危機感を抱かせたという。副知事は、その一つとして娯楽をおもいつき、祇園万亭(現 一力亭)に話を持ちかけ、春季の博覧会の余興として祇園の芸舞妓さんのお茶接待と舞を公開することになったという。
故・井上八千代師(三世)は、集団での『舞』を考え、背景を変えることで場面を変転させながら進めるという編成は、 極めて近代的かつ独創的な演出であったという。こうして出来た『都』を名とする『都をどり』が、祇園新橋小堀の「松の屋」で行われた。これが都をどりの始まりという。
翌明治6年には花見小路西側に新設された歌舞練場で第2回都をどりが開催され、以後、毎年春に行うようになって142回を迎えている。
京都の代表的な春の訪れを華やかに告げる風物詩、明治5年に始まった“都をどり”、「ヨーイヤサァー」の掛け声が一月後に迫り舞妓さんらはPRをされておられた。(2/25撮影)
<都をどり>
日程:4月1日(火)~4月30日(水)
場所:祇園甲部歌舞練場(東山区花見小路)
電話: 075-541-3391
時間:12:30、14:00、15:30、16:50(4回公演)
料金:4,500円(茶券付特等観覧券)
4,000円(壱等観覧券)
2,000円(弐等観覧券)
交通:市バス「祇園」バス停徒歩3分
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