五大明王(五大力さん)に力を奉納してご利益を授かろうと、巨大な鏡餅に挑んだ人々は開催が日曜日とあって男女合わせて117人(女性38人、男性79人)の大人数になった。
餅持ち上げ力奉納は毎年2月23日に行われ男性は150㌔、女性は90㌔の紅白の二段重ねの鏡餅、五大明王の功徳をたたえ、国家安泰や無病息災を祈って奉納される。
巨大な鏡餅を持ち上げるビッグイベント、「餅上げ力奉納」は男性150kg、女性90kgが金堂前の“野外”「特設舞台」下に幾重もの観客や写真愛好家が取り囲み、さながらプロレス会場といった感じであった。
汗をかきながら歯を食いしばって耐える挑戦者に、参拝者のギャラリーからは「カンバレ~」「こらえて」など、大声の励ましが飛ぶ中、16歳から62歳の出場者、外人さんや奉納を忘れてCDプレヤーを出す若者もいたが止められた。
平成奉納五大力尊餅上げ歴代記録をみると、男性は7年間記録が破られていないが女性は毎回新記録という。
エントリーも済み、女子の部は滋賀県東近江市の北岸さんが11分11秒で優勝した。 惜しくも2位は7番目に登場した方で僅か7秒差だったがチャレンジ精神旺盛で来季に夢を弾ませていた。
男性の部は大阪豊中市の金岡さんが見事4分20秒で優勝した。この金岡さんは三年前、尻餅をつき、失格したが見事横綱になりリベンジした。
五大力「餅上げ力奉納」は、その力を奉納し、無病息災、身体堅固を祈る。力勝負ではない、餅上げ奉納にはコツがいる。
肝心の1位の賞品は、ばかデカい鏡餅の上段、桃色鏡餅(推定60kg)が与えられる。2位は下段の白色鏡餅の2分の1(推定35kg)3位が下段の鏡餅の4分の1(推定17.5kg)で別に副賞は無く餅だけだった。
五大力の御影(ごだいりきのおみえ)と呼ばれ、お札(ふだ)は災難・盗難除けとして掲げられる。このお札を求めて、各地から参拝者が早朝から夕方まで国宝・金堂には人並みが続き途絶えることはなかった。
金堂前には巨大鏡餅が数10個展示され、金堂に一番近い場所には、触ると“五大力さん”の健康長壽の“力”のご利益を得られる「おかげ餅」が奉納されていて参拝者が次々と触っていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿