境内の三光門前広場の梅花祭、会場ではほのかに香りが漂うなか上七軒(かみしちけん)の芸舞妓さんらが色艶やかな着物姿で茶をたてたが11:30ごろ、タクシーを使って「イ」さんに到着した。
祇園新橋通りの置屋「イ」さんで「店出し(舞妓としてお目見えすること)」というお披露目があった。
店だしとは、花街で舞妓さんデビューのことで、幼い少女が目出度く正式に舞妓さんになった儀式をいう。店だしは華やかで、色紋付に身を固めた緊張の面持ちの新舞妓さんと羽織姿の男衆さん、それを取り巻くカメラマンたちと観光客の一団で嫌が上にも混雑になった。
今日の主役、「豆たろう」さんは置屋の前で少し緊張気味に「イ」の女将さんから紋付の裾を直してもらって記念写真を撮った。
店出しは男衆さんとお茶屋さんなどに挨拶廻りをするが、男衆さんは「豆たろう」さんの背中に回りカチッカチッと「火打ち石」をすって無事を祈った。
いよいよ店だし・・・男衆さんは東に向ってお茶屋さんの房の屋に入り「豆たろうさんで~す・・・」と触れ回りながら入った、それに続き、豆たろうさんも「おかあさん・・おたのもうします」とただひたすら頭をさげた。
背の高い方が「豆たろうさん」で福嶋さんの「紫乃」さんはふっくらとした感じだった。(パート2でご紹介) 新舞妓さんの「豆たろうさん」は「芸妓」になる前の修練期間(5~6年)で、一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し芸妓さんになるための修業をするという。
置屋で住み込みで半年~1年程度修業し舞や作法、花街言葉などを習得、そして晴れて「店出し」をするときは、本人を物心両面で支えるお姉さんと決め、姉芸妓さんたちと三々九度の盃を交わす「お盃」の儀式が行われるという。
店出しの日は、襟足のおしろいは通常2本だが特別な時は3本足に塗り、1年未満の舞妓は、下唇にしか口紅をつけることができなく、お化粧も美しく「おぼこいな~(可愛らしい)」と感じた。つづき店だし2をお送りする。
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