25日、上京区の北野天満宮で恒例の梅花祭が行われた。関西の梅の名所で知られる天神さんは毎月25日を縁日として遺徳をしのび、祥月命日に当たる2月25日は「梅花祭」と称して神事の祭事が厳粛に執行されている。
春を告げるかのように咲き始めた梅の花は、約2万坪の敷地の境内に50種約1,500本があり3分咲きであった。
境内三光門前広場の梅花祭「野点茶席」会場では、ほのかに香りが漂うなか、五花街の一つ、上七軒(かみしちけん)の芸妓さんや舞妓さんらが色艶やかな着物姿で茶をたて、多くの参拝者が華やかな雰囲気を楽しんだ。
祭神・道真公の命日に遺徳をしのぶ祭りで平安時代から続くとされ、900年以上の歴史があるとう。
もとは供え物をする神事のみだったが、戦後、豊臣秀吉による北野大茶会にちなみ、茶道裏千家でお茶の稽古に励む上七軒の芸舞妓さんらが1952(昭和27)年から
野点(のだて)をするようになったという。
北野天満宮と上七軒の歴史は室町時代、北野社殿が一部焼失し、将軍・十代足利義植は社殿の造営、その社殿修築の残材を以て、七軒茶屋を建てたのがその由来である。
その後1587(天正15)年、豊臣秀吉により北野大茶会が催され賑わいを見せた。
上七軒の芸舞妓さんは全員天神さんの氏子として、参拝の皆さんに野点の接待をしているという。
これが梅花祭・野点という。
現在、京都五花街があるが最も古い歴史を持っているのが上七軒(お茶屋)であり、名物御手洗団子(五つ団子の紋章)に由来する。
私は8:30過ぎ、境内の三光門前広場に行ったが写真愛好家は10人程度だったが顔見知りの増え三倍位になっていた!
梅花祭「野点茶席」会場は順番待ちの列ができるほど賑っていた。参拝者らが紅白の花やつぼみを愛でながら、芸妓、舞妓さんのもてなす野点を楽しんだ。
梅苑は3月下旬まで公開される、見ごろは3月上旬から下旬という、入場料(茶菓子付き)は中学生以上600円、小学生300円、障害者は割引有り。
<北野天満宮・梅花祭>
住 所:京都市上京区馬喰町
梅 花 祭:芸舞妓野点(当日限り/お茶会席・1,500円)
三光門前:10:00~15:00
交 通:市バス「北野天満宮前」下車3分
電 話:075-461-0005
0 件のコメント:
コメントを投稿