2016年3月3日木曜日

西国街道「ひな人形めぐり(3)」

西国街道を北へ進むと西に向日神社の参道があり、約400年前富永屋は旅籠であったという。「ひな人形めぐり」の会場は土間で、宿屋後うどん屋を営んでいた。江戸中期の構造を残す店棟で、屋根裏から発見された棟札から1735(享保20)年、上棟されたと伝えられている。
古い様式が残されていて「長持ち」や北側の土間には古風なカマド、「釜」など珍しいものがあり、今でもご飯を炊くという。
有料(100円)の払い、ひな人形の座敷の中には昭和6年の御殿雛が収納された桐の長持ち箪笥は雛道具と同じ家紋が入っていた。があって暖をとっていた。
雛人形は1930(昭和5)年、製作の「古今雛」段飾りと1931 (昭和6) 年製作の「御殿雛」段飾りと須田家所蔵の1939(昭和14)年雛人形段飾りが飾られている。
富永屋に展示している雛人形は、昭和初期に和歌山の造り酒屋の長女が誕生したもので、初節句に京都の実家の祖父母から贈られたという。左は翌年節句に合わせて女児の両親があらためて京都に依頼して誂えた御殿雛で、道具には浮き線蝶紋入りが入っている。
京都から和歌山へは船で運ばれたという。雛掛け軸もあった。 昭和5年製作の「古今雛」の雛人形も超豪華であったが、翌年誂えた御殿雛や黒漆塗りの雛道具、浮き線蝶紋入、屋根は本物の檜皮葺で道具は家紋入り、牛車も精巧に出来ているという。またここでも犬「ちん」がおった。
火鉢やホットカーペットで暖をとりながら説明の方が居られた。右、木目人形の数々。
玉井家の雛人形、京都では天皇(天子南面)といい、東は左手、西は右手、男雛は左、女雛は右に位置となってお雛様も左向きに飾っている。
向日市は車の往来の激しい西国街道、竹の子で有名な神埼屋の段飾りが見えた。(3/2撮影)

0 件のコメント: