2015年10月2日金曜日

大原野 フジバカマ畑 2015

甘い香りに誘われて昨年から始まった大原野「フジバカマ祭」は畑一面にキク科のフジバカマが咲いた。1998年に希少植物のフジバカマの野生種が見つかり大原野地域で大切に育てて来たという。
約1,000㎡の休耕田に昨年より400株多い1,000株のフジバカマが植えられている。
淡い紅紫色の花には蜜を求めて渡り蝶の「アサギマダラ」も多数群がって来ていた。
大原野の地は標高が高く、フジバカマの開花も一足早く、仄かな香りが漂う中、渡り蝶のアサギマダラが飛来していた。
フジバカマの香りに誘われて飛んでくる‘珍しい蝶’ アサギマダラは、初秋気温25度くらいになると花を目指して好んで飛来する。

アサギマダラはタテハチョウ科で、暑い季節は涼しい高原で過ごし、秋になると遠く海を渡り、移動をくり返しす「渡り」をするチョウである。

アサギマダラは越冬のため、遠く海をこえて2000kmも距離を移動して日本から東南アジアに向うといい、冬を過すと言われてる。
春は南から北へ、秋には北から南へ、まるでツバメのように移動、アサギマダラに国境はない。
一頭のチョウが移動を行うのでなく、北上したチョウの子どもや孫などが南下するという。

フジバカマなどのヒヨドリバナ類やアザミ類、ツワブキ、オタカラコウ、コシアブラ、ミズヒマワリを好んで食べるという。
アサギマダラは偏食で、成虫がよく吸蜜する‘ヒヨドリバナやフジバカマ・アザミ’も、蜜に毒性の強い‘アルカロイド’を含み、アサギマダラはアルカロイドを取りこむことで毒化し「敵」から身を守っているという。 


市内を一望できる大原野、休耕田では秋の七草の一つで、フジバカマが甘い香りを漂わせ群がるアサギマダラとともに見ごろを向かえている。
大原野の新たな魅力を発信するためフジバカマ畑とアサギマダラチョウの楽園であった。(10/2撮影)
<大原野 フジバカマ畑>
場所:西京区大原野小塩町=フジバカマ畑
日程:9月23日(火・祝)~27日(日)
時間:10:00~15:00
交通:JR向日町駅、阪急東向日駅から善峯寺行乗車        
        下車徒歩20分
駐車場:有
お問い合わせ:075‐332-9318

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