2014年8月23日土曜日

閑院宮邸跡の日本庭園

閑院宮家は、伏見宮、桂宮、有栖川宮家と並ぶ四親王家のひとつで、東山天皇の第八皇子直仁親王を始祖として1710(宝永7)年に創立、公家町南西部に屋敷を構えた。
木造平屋建の四つの棟で構成され、南棟には京都御苑の自然や歴史について展示室がある。
閑院宮家の御門。現在、木造平屋建の四つの棟で構成され、南棟には京都御苑の自然や歴史について展示する収納展示室が設けられ一般に公開されている。
洲浜や舟遊びを象徴する切石護岸などがあった。
庭園は、鑓水と園地の組み合わせが特徴で、庭園内に水を導き流れるようにする伝統的手法で、京都御所御常御殿庭園・小御所庭園、旧近衛邸庭園、旧中山邸庭園、旧九条邸庭園などでもみられる。
一本のムクゲの花が咲いていた。鑓水の起点には矢跡(やあと)の残る白川石が立てられ、流れが緩やかに屈曲して小さな滝となって池に注いでいた。
収納展示室を外から見たところ。庭園は京都の伝統的な庭石であるチャート、砂岩、頁(けつ)岩とともに鞍馬石、貴船石、緑色片岩などの名石が配されている。 また洲浜や舟遊びを象徴する切石護岸など、庭園は江戸時代の公家が好んだ造りになっている。
部屋からの庭園の眺めは、北東から南西に流れる鑓水を楽しむことができる。
流れの上流には沢飛石があり鑓水を渡ることができる。部屋からの庭園の眺めは、北東から南西に流れる鑓水を楽しむことができる。流れの上流には沢飛石があり鑓水を渡ることができる。庭石には鞍馬石や緑色片岩、矢跡の残る白川石などの名石が効果的に配されている。
南棟と閑院宮家の御門。庭園内には形の異なる5つの燈籠が配されている。沓脱石(くつぬぎいし)から庭の近くに降りることができる。(8/21撮影)

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