2014年8月22日金曜日

御苑 仙洞御所

昨日(21日)、午前11:00から仙洞御所と大宮御所の参観に行った。仙洞御所は、皇位を退かれた天皇(上皇、院)の御所で、1630(寛永7)年、江戸時代初期に後水尾上皇(ごみずのおじょうこう)が造営、それと同時に北側には東福門院の女院御所も建てられた。

再三の火災で焼失、その度に再建されてきたが、零元、中御門、桜町、後桜町、光格の五代の上皇が使用された。
北池にサギが一羽飛んでいた。
また1854(嘉永7)年の大火の時は上皇がおられなかったため、再建はされなかった。
現在の仙洞御所には、醒花亭(せいかてい)と又新亭(ゆうしんてい)の二つの茶室以外、建物はなく、雄大な庭園(小掘遠州作)となっている。
30余名の参観者は六枚橋を渡った。
平安時代の歌人・紀貫之の邸宅があったとされている阿古瀬淵(あこせがふち)の沼。最初に大宮御所の“御車寄(おくるまよせ)”で説明を聞き、御常(おつね)御殿は1867(慶応3)年、女院御所の跡に英照(えいしょう)皇太后(孝明(こうめい)天皇の皇后)が大宮御所を造営された。
北池と南池が交わる水路があり素晴らしい景観が広がっていた。南庭は梅と松と竹があり“松竹梅の庭園”と云われている。 庭園に出ると北池と南池の二つに分けられ、境界は紅葉谷の掘割で分けられている。
そのとき、緋鯉が2匹顔を出した!
北池を右側にみて土橋を渡った。北池は女院御所の庭園で、南池は仙洞御所の庭であったが今は一体感があり東山を望む借景となっている。
もみじ橋。
北池から、30余名の参観者は美しく咲くピンクのサルスベリの花で涼をとって中ノ島の“鷺の森”は木陰になっていて苔が美しく感じた。
幅80cm、高さ180cmの雄滝が流れていた。雄滝の右方、出島海岸があるが「草紙洗いの石」がある。もみじ橋を渡って南池の藤棚の“八つ橋”に来た
通行止めの藤棚。もみじ橋を渡って南池の藤棚の“八つ橋”に来たが、昨今の雨天の影響で「八つ橋」が危険なため、通行止めになっていた!
醒花亭(せいかてい)の名は李白の詩からとっている。
百メートルある洲浜。百メートルに渡って見事に敷き詰めた丸く白い石、洲浜にあった。 茶室の醒花亭は柿葺(こけらぶき)で、稲妻型の違い棚などがあるが茶会が催されたときは、庭に毛氈を敷いて行なうという。
茶室の“又新亭”
4mもある氷室だった。また夏は氷室ありその様子が伺えた。 茶室の“又新亭”の中門や珍しい庭園竹垣竹杭や丸窓が見えた。
サルスベリの花とアブラゼミ。
振り向けば南池があった。全周1kmで約1時間の行程で北池と南池の回遊式庭園を廻った。 仙洞御所の参観には宮内庁へ、事前許可が必要で、予約方法は「御所、離宮の参観予約」をすること。なお、参観設定は午前11:00と午後13:30の1日2回のみである。

0 件のコメント: